あのスマートウォッチ、Pebbleが復活しそうというニュースが先日から配信されており、本サイトでも紹介させていただきました。

Pebbleの創業者であり、rePebbleの呼びかけ人でもあるEricのブログで、続報もあり、深センに部品調達や工場と話に言ったりしているようなので、確実に動き始めているようです。

続報によれば、小さな貢献として、「昔のPebbleを引っ張りだして使ってみること」も含まれていました。私も引っ張り出して久々に使ってみましたので、接続手順などの現在版(2025年2月)をまとめてみました。
手順の全体像
大まかな手順としては、以下のような手順になります。
- Pebble本体の入手
- 公式のスマートフォンアプリの入手・インストール
- Pebble本体の開封と充電
- Rebbleへのログインとスマホアプリ接続先のRebbleへの切り替え
- スマホアプリとPebbleの接続設定
以下、これら手順それぞれについて詳説いたします。なお、本エントリでは、Cobbleについては触れません。
1. Pebble本体の入手
2020年11月当時に手順をまとめたとき(該当記事リンク)には、まだAmazon.co.jpのマーケットプレイスで購入できましたが、今ではほとんど販売していないようです。唯一下記を見つけましたが、高いです。
pebble Time Smartwatch Red [並行輸入品]
著者/メーカー(ブランド): Pebble
メルカリやラクマなどのフリーマーケットで探すしかなさそうです。
すでに持っている方は、それを利用するのが良いかと思います。私も引っ張り出して来て充電してみてみたところ、通電した瞬間に画面が点灯して何の問題もなく起動してびっくりしました。(Pebble Time、Pebble Time Steel、Pebble2+HRの3台とも)
本体はあるが、充電ケーブルが無いという場合には、USB充電ケーブルは公式のものではないですが、下記で販売はしています。
2. 公式のスマートフォンアプリの入手・インストール
こちらについて、まずは、Androidから解説いたします。
2-1. Android
公式の Google Play からはすでに削除されています。
ただ、Rebbleプロジェクトの方で、最新版のapkファイルを保存してくれているため、まず下記のサイトから、apkファイルをAndroidにダウンロードします。
Android APK Download – rebble
Rebble hosts the latest version of the APK, which you can download below:
上記のapkファイルをAndroid上の「Files」などのアプリで、「インストール」を選べばインストールできるかと思います。
Files by Google – Google Play のアプリ
オフラインでのスマートフォンのクリーンアップ、ファイル検索、メディア再生、ファイルの共有
端末の状態やバージョンにより、インストールには、下記2つの設定が必要かもしれません。
提供元不明のアプリをインストール出来るようにする
ブラウザで、上記のapkをダウンロードして、ブラウザから開くか、「Files」のようなアプリから開くかすれば、許可を求めてくると思います。
一応Android4〜10までの手順がまとまっている記事が以下になります。
[Android]Google Playにない「野良アプリ」をインストールするために「提供元不明のアプリ」を許可する #Android – Qiita
Android 14以降だとセキュリティ上の問題でもう一つ追加の手順が必要
Android13までは大丈夫なのですが、14以降だと通知の許可ができなくなっています。
その場合、設定→アプリ→Pebbleを開く→右上の「…」→「制限付き設定を許可」することで、通知を許可することができるようになります。(端末、OSバージョンにより異なるかもしれません。)
2-2. iOS
公式の App Store からはすでに削除されています。
そのため、元のipaファイルをサイドロードする必要があります。(Jailbreakは必要ありません。)
ただ、1週間毎に繰り返さないといけないようで、ただでさえめんどくさいのに、毎週めんどくさいです。正直、Androidの方をおすすめします。
下記のRebbleによる解説に沿って、解説いたします。
Sideloading the Pebble app on iOS with Sideloadly
The Pebble app is no longer on the App Store.
No worries! If you have an Apple ID, you can install the app yourself!
前提として必要なもの
- Windows PC もしくは macOS搭載のmacbook
- 上記PC or macとiPhoneをつなぐケーブル
- Apple ID(macOSの場合、Mac App Storeでアプリをインストールしようとすれば、登録が必要となるアカウントのことです。)
2-2-1. 上記のRebbleのサイトから、ipaファイルをダウンロード
- iPhoneのiOSバージョンによって違うので、ご注意ください。
- Windows PC もしくは macOS搭載のmacbook でダウンロードします。
2-2-2. Sideloadly をダウンロード・インストール
iPhoneに、ipaファイルをサイドロードさせるアプリである「Sideloadly」を下記公式サイトからダウンロードします。Windows用とmacOS用があります。
Chromeの場合、有害なアプリとしてダウンロードできないかもしれません。その場合は、Firefoxなど別のブラウザでダウンロードするなどしていただければと思います。
Sideloadly – iOS, Apple Silicon & TV Sideloading
Sideloadly is a tool for sideloading apps on iOS, Apple Silicon Macs, and Apple TV without jailbreak. Download now for a secure and easy sideloading experience.
ダウンロードしたら、インストールします。
2-2-3. iPhoneをPC or macに接続
Windows PC もしくは macOS搭載のmacbookに、iPhoneを接続します。
「このコンピュータを信頼しますか?」みたいな通知が、iPhoneに表示されるかと思いますが、「信頼」をタップします。
2-2-4. Sideloadlyを起動
インストールした Sideloadly を起動します。
macOSの場合、起動しようとしても「開発元を確認できないため、使用できません。」と表示されるかもしれません。その場合、当該通知はキャンセルし、そのすぐ後に「設定アプリ」→「プライバシーとセキュリティ」の中の「セキュリティ」部分で、「”Sideloadly.app”は、開発元を確認できないため、使用がブロックされました。」という表示と「このまま開く」というボタンがあるかと思うので、「このまま開く」で開けます。
2-2-5. Sideloadlyでサイドロードを行う
- 起動したら、「iDevise: 」という項目に、接続したiPhoneの名前が表示されていることを確認してください。(「○○のiPhone」みたいな表示が多いのではないかと思います。)
-
左上の「IPA」というでっかいボタンをクリックし、2-2-1の手順でダウンロードしたipaファイルを選択する(iPhoneによりipaが違うのでご注意ください。)
-
「Apple ID:」部分に、Apple IDを入力する。(通常、メールアドレスかと思います)
-
「Start」ボタンを押下します
-
Apple IDのパスワード入力を求められるので、入力し「OK」を押下
-
Sideloadlyの画面の下の方に進捗が表示されるので待つ
-
Done.と表示されたら完了です。(iPhone上にもアプリが出てきます)
2-2-6. iPhone上でPebbleを起動するための設定を行う
iPhone上で Pebble アプリを起動しようとすると、信頼されてない開発元で起動できない旨が表示されて、起動できません。
設定アプリ起動 → 一般 → VPNとデバイス管理 → デベロッパアプリという項目にSideloadlyで入力したApple IDが表示されていると思います。そちらのApple ID部分をタップし、 「”Apple ID” を信頼」を押下→「許可」を押下する必要があります。
また、iOS16以降の場合、「開発者モード」に入る必要があります。
設定アプリ起動 → プライバシーとセキュリティ → デベロッパモード をON → 再起動 で、再起動します。起動すると、「デベロッパモードを有効にするか否か」を聞いてきますので、「有効にする」で、開発者モードに入れます。
これで、Pebbleアプリが起動するはずです。
3. Pebble本体の開封と充電
2020年11月当時の手順(該当記事リンク)と同じです。
開封を行って、バンドを上下に取り付けます。
充電は満タンにする必要はないですが、念の為ある程度充電したほうが良いかと思います。30分くらいは充電すれば安全だと思います。
4. Rebbleへのログインとスマホアプリ接続先のRebbleへの切り替え
2020年11月当時の手順(該当記事リンク)と同じです。
4-1. スマートフォンにインストールしたPebbleアプリを起動
スマートフォンにインストールしたPebbleアプリを起動すると、左のような状態になると思います。
この状態は、Pebbleサーバーに接続しようとして、Pebbleサーバーが無いのでつながらない状態になります。
4-2. ブラウザから、Rebbleにログインします
上記Pebbleアプリがインストールされているスマートフォンのブラウザ(AndroidならChrome、iOSならSafari)にて、下記のリンクより、Rebbleにアクセスする。
The goal of Rebble is to maintain and advance Pebble functionality in the absence of Pebble Technology Corp.
JOIN REBBLE のようなボタンから進み、ログインを行います。(会員登録は行えず、GoogleなどのOpenIDログインになります。利用できるのは、Google、twitter、facebook、githubのログインになります。いずれのアカウントもお持ちでない場合にはそれらのいずれかで新規会員登録を行ってから、Rebbleへのログインに利用ください。)
ログインが完了すると、左の画像のような完了画面に遷移します。
一番下の、SWITCH TO REBBLE のようなボタンをタップします。
すると、Pebbleアプリが起動し、左記のような画面になります。これで、Pebbleアプリのサーバー接続先がRebbleに切り替わります。(トースト表示で接続先が切り替わった旨も通知されます。すぐ消えちゃうので細かくは読めなかったですが。)
左の画像では消していますが、Rebbleにログインした際のアカウント名も出ているはずです。
5. スマホアプリとPebbleの接続設定
2020年11月当時の手順(該当記事リンク)と同じです。
5-1.音声操作用の言語を設定する
上記のRebbleへの切り替えが終わった画面で、IT’S REBBLE TIME!(さぁ、Rebbleの時間だ!)ボタンで次の画面に進みます。
すると、左の画像のような画面に遷移します。本来「English(United States)」みたいに言語を設定するところがあるはずなのですが、私の場合は選択肢は出てきませんでした。なお、そもそも音声操作で日本語には対応していませんので、いずれにせよ「Japanese」という選択肢はありません。
CONTINUEボタンで進みます。
5-2.持っているPebbleを選択する
5-3.Pebbleとペアリング(初回接続)を行う
Pebbleの電源が入っており、アプリも上記までの手続きまで進めたら、いよいよPebbleとスマホアプリとのペアリング(初回接続)に入ります。Pebbleの電源が入っており、まだペアリングがおわっていなければ、Pebble本体はペアリングモードに入ります(上記画像のPebble側のような画面です)。
アプリ側で、だいたいすぐにPebbleに表示されているPebbleのIDのようなものが表示されます(上記画像の[92F2]のようなものです。)
アプリ上で、当該Pebbleを選択することで、ペアリングが始まり、Pebble本体がバイブレーションして、下の画像のような表示になります。
上の画像のような画面になったら(実際には、Pair?などいろいろな言語でペアリングするかどうか聞いてきます)、Pebble本体右側の上のボタンを押して、ペアリングを承諾しましょう。
ペアリング後、Pebble本体のアップデートが入ることがあります。おそらくですが、だいたい入ります。(そのため、最初に本体を充電しましょうという話でした。)
アップデートが終わるまで待ちましょう。
アップデートが終わると、上記画像のようにPebble上で、アップデートが終わったよ!という表示になり、その後Pebbleが再起動して、その後、再度アプリと自動接続されます。
アップデート後、アプリとPebbleが接続できると上記画像のようになります。
私は、ここで、再接続がなかなかされず、何度もFactory Reset(出荷状態に戻す)で試したのですが、何度やってもだめでした。
ペアリングはできるのですが、アップデートして接続が一度切れてしまうと駄目でした。その場合、まずスマホのBluetooth設定からPebbleの接続情報を消し、Pebble本体にて、設定→Bluetooth→スマホの接続情報→接続解除として、完全にペアリングを解除し、再度Pebbleを接続しなおせば接続ができました。
アップデートが終わっていれば、アップデートが入らないので、接続が切れず、設定を継続できました。
Pebble2+HRであれば、心拍数を測るよーというお知らせが入ります。
心拍数計測のために、装着位置は、手首の先に装着するのではなく、手首の先から指2本分を開けて装着するようにという説明が入ります。
次に画面表示用の言語を設定する画面になります。すすめると言語選択画面に移ります。
言語選択画面です。デフォルトでは日本語はありませんので、この画面ではEnglishのまますすめる形になるかと思います。
言語を選択し終えると、言語設定が完了しましたという旨の表示がされる画面
Androidの場合、Pebbleアプリが通知にアクセスできるように設定する必要があるという旨の表示がされます。
進むと、Androidの通知へのアクセス許可画面に遷移します。Pebbleアプリを「ON」にします。
※Androidのバージョンや端末によって、画面の見た目などは異なる可能性があります。
Androidの通知をPebbleで読み取れるようにしてよいか許可を求められます。許可しない限り、PebbleでAndroidの通知を受けることはできません。
Pebble Healthという機能の紹介がめんです。歩数や睡眠計測ができます。
進むと、Pebbleのプライバシーポリシーへの同意を求められます。AGREEしないかぎり、Pebble Health機能は利用できません。
Pebbleにどのように健康を支援してほしいかの設定画面になります。
Google fitとのSyncをオンにした場合には、どのGoogleアカウントに同期させるのかを選択します。
Googleアカウント上の情報にPebbleアプリがアクセスできるようにしてよいか許可を求める画面
健康計測上、必要な情報を設定する画面
初期設定が完了した旨の画面です。これでやっと初期設定が終わりました。
日本語化について
デフォルトで、日本語表示に対応していませんので、日本語による通知ができません。
下記の手順で、おそらく、まだ利用可能なはずです。(すいません、また時間を見て確認します。)
Pebbleを日本語化する手順をまとめます(2020年11月版) | pebbleらぶる
Pebbleは、デフォルトでは一部の画面表示しか日本語に対応していません。初期設定で、ペアリングするときに、Pebble上で「ペアリング?」と表示されたりはするものの、いざ利用し始めてAndroidの通知内容をPebbl
まとめ
iOSの方は、かなりめんどくさくなっています…Androidでの接続をおすすめします。
しかし、ぜんぜんPebble本体は入手しにくくなっていますね。Ericが新Pebbleを作ろう!となったのもわかる気がします。
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