本ポストは、それらについてまとめ、個人的な意見を述べたいと思います。
なお、PebbleとRebbleについて、慣れないと見分けがつかない場合がありそうなので、「Rebble(れぶる)」や「Pebble Watch」など見分けが付きやすい表現にあえてしています。
- 前提
- 経緯
- それぞれの詳細
- 1. 発端: RebbleによるEricへの批判(2025/11/17)
- 2. Ericからの反論(2025/11/18)
- これまでの経緯
- 告発1 「Rebble(れぶる)は、Ericが新Pebble Watchのベースとして採用した作業に対して報酬を支払った」への反論
- 告発2「libpebble3の作成にあたり、CoreがlibpebblecommonにおいてRebbleの成果を流用した」への反論
- 告発3「CoreはRebbleが開発者サイトを管理・所有することを許可すると約束した」への反論
- 告発4:「Ericは、以前彼と交わした合意に違反し、当社のアプリストアからデータをスクレイピングした」への反論
- こうなった背景
- 私たちの意見の相違
- 今後の計画について
- Rebble(れぶる)にはまだ挽回の機会があり、コミュニティに対して正しい行動を取るべき
- 3. Rebbleの中の個人からの投稿が追加(2025/11/19)
前提
本サイトのテーマである「Pebble」というスマートウォッチは、2012年にkickstarterでプロジェクトが開始され、1000万ドル以上の出資をあつめました。Eric Migicovsky氏が創業者のPebble Tech Corp.社はその後発展を続けましたが、2016年に買収されてプロジェクトは終わりました。その後、いろいろあって、同じくEricが創業者のCoreDevices社により、今年2025年に復活を遂げています。Pebble Watchは、iOS/Android両対応のスマートウォッチで、時計の盤面(ウォッチフェイス)とアプリを自由にインストールでき、開発者もまた自由に開発・公開できる点が、大きな特徴の一つとなります。
2016年にPebble Watchを提供していたPebble Tech Corp.はfitbitに買収され、その後1年半の間、Pebble Watchのウォッチフェイスとアプリを保持していたアプリストアサーバーがfitbitによって保守されていましたが、fitbitが保守をやめるとなったときに、Rebble(れぶる)という名の元Pebble Tech Corp.社の従業員やPebble Watchファンによって構成されたチームが発足され、別のアプリストアサーバーを運用・保守していってくれることになりました。それが、2025年の現在まで生き続けています。
Pebbleウォッチが今年2025年復活したと言いましたが、ハードウェアを作って商標を取り戻しても、魅力的なウォッチフェイスやアプリが無いと、以前と同じPebble Watchにはなりません。2016年当時のウォッチフェイスやアプリがそのまま残っていて、そのまま利用できているからこそ、Pebble Watchユーザーは以前の体験をそのまま再体験できています。
経緯
1. 発端: RebbleによるEricへの批判(2025/11/17)
発端は、Rebbleによる下記のブログ投稿でした2. Ericからの反論(2025/11/18)
それに対して、その翌日にEricのブログで、下記の反論が掲載されています3. Rebbleの中の個人からの投稿が追加(2025/11/19)
さらに、Rebble(れぶる)の理事の一人であるJoshua Wiseさんより個人的なブログ記事が投稿されていますそれぞれの詳細
それぞれ長いので、なるべく要約しますが、正直、重要な部分が多く、長いです。1. 発端: RebbleによるEricへの批判(2025/11/17)
なぜ本ポストに至ったか
9年もの長い間(Pebble Tech Corp.社とCoreDevices社の両方の歴史を足したよりも長い)、アプリストアデータを保持・運用してきた。
発足当初に互換性のある代替アプリストアAPIの構築から、長年の間、その保守と運用のために多大な努力を続けてきたし、数十万ドルの費用も費やして来ている。
単に保守してきただけではなく、Pebble Watch消滅時よりも進化しており、数百のアプリにタイムラインや天気エンドポイントのアップデートをしてきました。既存アプリも更新されてますし、Rebble(れぶる)主催のハッカソンで追加された新規アプリの追加も行われています。
Ericとは数ヶ月交渉を続けてきており、ほぼすべての点で妥協するつもりだが、どういう合意であろうとも、Rebble(れぶる)の未来が保証されていなければならないという点だけは、絶対に譲ることができない。
CoreDevicesが提供・販売する新しいPebble Watch(Pebble 2 duoやPebble Time 2*)に、アプリストアの提供をしていきたいと思っていますし、維持管理もよろこんで行います。代わりに、Rebble(れぶる)がこれまで保持・発展させてきたアプリ情報をCoreDevicesが取り込んで、それをクローズドなアプリストアにしないことを保証してほしい。
Ericは、この提案に同意せず、Rebble(れぶる)が保持しているデータに制限なく自由に操作できるアクセス権を求めています。しかし、そのようなアクセス権を与えてしまったら、CoreDevices独自のアプリストアを構築し、クローズドなものとして、Rebble(れぶる)を排除することが可能となります(訳者注: 既存のPebble Watchや新しいPebble Watchのファームウェア更新を行い、Rebble(れぶる)ではない別サーバーに接続先を変更することも確かにできます)。これでは、Rebble(れぶる)には何も残りません。
Ericは、「そんなことは計画していない」と口頭ではいうが、文書化を繰り返し拒否しています。
1週間前、話し合いの場を持とうとしたが、先延ばしにされ、その間に、EricはRebble(れぶる)アプリストアからデータをスクレイピングし始めました。
PebbleOSの開発について
Pebble Tech Corp.社を買収したfitbit社を買収したGoogleが、Pebble Watch本体に搭載されるOSのソースコードをオープンソースにして以来、その開発体制についても問題があります。
2025年1月にオープンソース化されたあと、Rebble(れぶる)はPebbleOSのメンテナンスを開始しました。オープンソースのBluetoothスタックをPebbleOSに移植し、以前のPebble Watchをサポートする作業を開始しました。この開発者にはRebble(れぶる)から報酬を支払っています。
しかし、CoreDevicesは、その後PebbleOSをフォーク(コピーして分岐することをいいます)して開発を行っています。定期的にRebble(れぶる)管理のレポジトリにマージするとしていましたが、11月現在マージされていません。このマージを待つ間、複数の他のマージが保留となりました(訳者注: コンフリクトの恐れがあるためと思います)。
そして、結果としてEricは、別エントリにて、PebbleOSの開発をオープンソースコミュニティに委ねず、優しい独裁者モデル(訳者注: Linux開発のLinusに倣って、という意味かと思います)で運営すると記載しており、これはつまり、Rebble(れぶる)に委ねないと決定しているようです。
libpebble3について
CoreDevices社が提供している新しいコンパニオンアプリ(母艦アプリ)は、オープンソースとなったlibpebble3を基盤としています。EricはこれをCoreDevices社が開発したと述べていますが、大元は、libpebblecommonをベースとしており、Rebble(れぶる)から資金がでています。これによりCoreDevicesの初期1〜2ヶ月分のエンジニアリング作業を節約する結果となった。Ericは、libpebble3をオープンソースではあるが、libpebblecommonよりも制限的なライセンスで提供しており、その上に構築されているコンパニオンアプリ(母艦アプリ)をオープンソースにしていません。
開発者用のWebサイトについて
Rebble(れぶる)が保守しているPebble Watch向け開発者用サイトの保守について、Rebble(れぶる)が保守することをEricは合意していました。
しかし、CoreDevices社は、自社ドメインで開発者サイトを公開し、従来のサイトを削除してCoreDevices社のサイトにリダイレクトすることを要求してきた。
何を守りたいのか
Rebble(れぶる)が目指すゴールは、皆が愛するPebble Watchのための開発の場をコミュニティ主導で築くことです。それは、将来Core Devices社が(以前のPebble Tech Corp.社のように)消滅することになったときのためでもあります。
Ericに無制限のデータアクセス権を与えた場合、Pebble OS用のBluetoothスタック開発や、libpebble3のように、CoreDevices社で囲い込むでしょう。そこで得られた成果は、Rebble(れぶる)には還元されず、Core Devices社の消滅とともに消える恐れもあります。
CoreDevices社がこのエコシステムを長期的にサポートできるとは限りません。
CoreDevices社やEricが意図しなくとも、OpenAIや他の誰かがCore社を買収し断れないような提案をしてくることもありうる。この10年間、そういう光景をいくつも見ていた。利益追求のためのクローズドソース化という悪循環は、我々が愛した製品を最終的に葬り去るという光景を。
私達は、Pebble Watchを愛しているし、そのPebble WatchのためにRebble(れぶる)が中心となって築いてきたコミュニティを愛しているのだ。
ユーザーに委ねたい2つの選択肢
Rebble(れぶる)は、Pebbleコミュニティユーザーのものなので、コミュニティユーザーに選択のための手助けをしてほしい。われわれは、下記の2つの選択肢がある。どちらの選択も取らないほうがよいことはわかっている。EricとCoreDevices社が法的な確約をくれるのであれば、それを強く望みます。Rebble(れぶる)に害をおよぼさない限り、EricやCoreDevices社が望むものを自由に構築してもらうことに依存はありません。
- これまで築いてきた成果を積極的に守り、今後のコミュニティ保護に務める
- Ericに対し、商業目的でのスクレイピングが、Rebble(れぶる) Web Servicesの許可された両方ではないと法的手段に訴えることもできます
- Ericに好きなようにさせる
- 訳者注: それによりRebble(れぶる)は活動をやめるというように読めました。
Ericは人々が愛するウェアラブルデバイスを作る世界一の才能をもっているし、我々はコミュニティ構築に長けている。Rebble(れぶる)が作ったものはすべてEricたちのために作ったものだ。パートナーとして協力し合えるなら、それらを自由に活用してほしい。
しかし、今、われわれは、岐路に立っている
あなたの意見が必要です
長年支えてくれた方たちには、このような状況に巻き込んでしまい申し訳ない。Rebble(れぶる)はコミュニティの拠点となり、CoreDevices社は素晴らしい製品を生み出せるはずだ。これらが対立する必要は無いと考えている。われわれは、彼らが今後も美しいハードウェアを作り続けることを支援したいと考えています。ただ、 ユーザーを古典的な囲い込み型プラットフォームがクソ化していくという罠に晒すことは無いようにしたい。
EricとCoreDevices社が、Rebble(れぶる)と協力できないときに、Rebble(れぶる)がどうすべきか教えてほしい。もし別の対応が必要だとかんがえるならそうする。Redditのr/pebbleスレッドや他の数カ所にこの投稿を掲載し、コミュニティの意向を理解しようと努めます。Discordでの議論も注視します。希望であれば、Rebbe(れぶる)Foundation理事会に直接メールいただくことも可能です。ご意見お待ちしています。
希望を込めて――過去9年間にわたりRebbleチームの一員であった多くの仲間たち(David, Joshua, Will, Ruby, Stasia (LCP), Siân (astosia), Harrison (Link Sky), Lavender, Ben, Ephraim (gibbiemonster), Jakob (Jackie) も含みます)より
2. Ericからの反論(2025/11/18)
Pebbleコミュニティ、Rebble(れぶる)、CoreDevices社、そして私(Eric)も、皆が同じものを望んでいると信じています。
われわれは、Pebbleを愛し、これからも長く使い続けたいと願っています。Pebbleを中心として育まれたコミュニティとそのコミュニティの粘り強さも愛しています。
Core Devicesは、2025年に私(Eric)がPebbleの再始動と新型Pebble Watchの開発のために設立した小規模企業です。Rebble(れぶる)は2017年からPebbleコミュニティを支援してきた非営利団体です。Rebble(れぶる)は長年にわたり数多くの素晴らしい活動を行っており、その功績は称賛と支援に値します。
Core DevicesとRebble(れぶる)は、CoreDevicesがRebble(れぶる)サービスを支援するためユーザー1人あたり月額0.20ドルを支払うという合意を交渉しました。しかし、以下の意見の相違により合意は破綻しました。
Rebble(れぶる)は、Pebble Appstoreのデータを「100%」所有していると主張しています(訳者注: この点、Rebble(れぶる)は表記をあとから修正しています)。彼らは2012年から2016年にかけて個々のPebble Watch開発者が作成・アップロードした13,000のアプリとウォッチフェイスを囲い込み、閉じた環境を構築しようとしています。もともと、これらのデータは、Rebble(れぶる)が2017年にこのデータをスクレイピングして取得したものです。
私はこれに反対します。Pebble Watchのエコシステムをオープンソースとして維持するために尽力しています。Pebble AppStoreのコンテンツは自由に利用可能であり、単一の組織によって管理されるべきではないと確信しています。
Rebble(れぶる)は昨日、数々の虚偽の主張を掲載したブログ記事を投稿しました。本記事ではそれらの主張一つ一つに反論します。
これまでの経緯
- 2016年12月 – Pebbleが事業終了。一部の知的財産はFitbitに売却された。失敗の原因についてブログに記した。Fitbitはその後1年半にわたりPebble Appstoreとウェブサービスを継続運営してくれた。本当に感謝している。
- Rebble(れぶる)組織は公式Pebble開発者Discordから発展した。
- 2018年7月、FitbitはPebbleアプリストアを閉鎖した。
- 閉鎖前に、Rebble(れぶる)(他団体も含む)は、Pebble アプリストアから全13,000のアプリとメタデータをスクレイピングした。Rebble(れぶる)は、アプリストアのコピーをホスティング開始。開発者が新規アプリをアップロードできる新たなDev Portalを構築し、2018年7月以降約500件がアップロードされている。
- Rebble(れぶる)はまた、多くのPebbleウェブサービス(天気、タイムライン、音声文字起こし)をリバースエンジニアリングし、Pebbleコミュニティ向けの有料サービスとして提供しました。
- 2025年1月 – GoogleがPebbleOSをオープンソース化し、コミュニティに新たな活気をもたらしました。
- 2025年3月 – 新会社(Core Devices)と2つの新ウォッチを発表 – store.rePebble.com
- 2025年11月 – Pebble 2 Duo 5,000台の出荷を完了。Pebble Time 2の開発に注力中。1月の出荷開始を目指している。
告発1 「Rebble(れぶる)は、Ericが新Pebble Watchのベースとして採用した作業に対して報酬を支払った」への反論
我々のレポジトリ下での開発に対して、Rebble(れぶる)は数カ月後に報酬を支払ったと聞きました。つまり、開発をわれわれのレポジトリにフォークした時点では、Rebble(れぶる)は何も報酬を支払っていません。この流れからRebble(れぶる)のお金が入ったソースをフォークしたということではありません。いずれにせよ、PebbleOSは、オープンソースであり、われわれのレポジトリ下でもオープンソースです。オープンソースソフトウェアとして公開されたものを利用することが「盗み」とする前提は受け入れられません
PebbleOSの開発をRebble(れぶる)コミュニティ下のレポジトリではなく、自社のレポジトリにフォークしたのは、Rebble(れぶる)レポジトリにおけるプルリクエストのレビューに時間がかかりすぎたためです。当時、ファームウェアエンジニアが1人しかおらず(訳者注: つまり適切なレビュー者もおらず、迅速なレビューもできない)、そのファームウェアエンジニア自身が、開発の遅延を強く感じていました。いずれにせよそれらの成果はレポジトリが違うとはいえ、100%オープンソースとして公開されています。
大きな視点で見れば、PebbleOSがオープンガバナンスの恩恵を受けられるというフィードバックは十分に理解しています。長期的には、PebbleOSはApacheやLinux Foundationのようなオープンガバナンスの経験を持つオープンソース組織に適しているでしょう。この件については先週記事に書きました。 小規模なチームと比較的速い開発スケジュールのため、変更をRebble(れぶる)のリポジトリにプルリクエスト(PR)していないのは事実です。バグ修正やPebble Time 2の準備に追われる中、これを優先するのは難しい状況です。
告発2「libpebble3の作成にあたり、CoreがlibpebblecommonにおいてRebbleの成果を流用した」への反論
新規オープンソースライブラリlibpebble3の大部分(90%以上)は、Core Devicesの従業員によって記述されました。残りは、2名によって記述された別のオープンソースライブラリであるlibpebblecommonに由来します。
2025年4月、Coreはlibpebblecommonコードの著作権を2名のメンテナから購入(契約書画像も添付されています)し、これもオープンソースであるlibpebble3に組み込みました。
libpebble3へのすべての貢献はGPL-3.0ライセンスで提供されます。このリポジトリにおけるライセンス戦略の背景には以下の理由があります。当プロジェクトではMatrix、QT、MySQLと同様のCLA契約を採用しています。当社のCLAには、Core Devicesがすべての貢献をOSI互換のFOSSライセンス(例:GPLv3)で配布することを明示的に義務付ける条項が含まれています。
なお、Rebble(れぶる)の libpebblecommon のメンテナは誰も Rebble(れぶる)ブログの告発記事に署名していません。
余談ですが、Cobbleに関して言えば、Rebble(れぶる)自身は知らないかもしれませんが、2024年に私個人は3万ドル以上を投じてその開発を支援しました。PebbleOSがオープンソースになるずっと前のことです。これは私なりのコミュニティ支援の方法でした。
告発3「CoreはRebbleが開発者サイトを管理・所有することを許可すると約束した」への反論
そのような合意は一切存在しません。CoreDevicesとRebble間の完全な書面契約(画像が添付)を参照してください。Rebble(れぶる)はCoreDevicesが開発者サイトをホストすることに同意しました。
私は開発者サイトを個人的に維持・更新しており、全てオープンソースです。複数の情報源が存在するとコミュニティに混乱を招きます。
告発4:「Ericは、以前彼と交わした合意に違反し、当社のアプリストアからデータをスクレイピングした」への反論
注:「スクレイピング」とは通常、ウェブサイトからデータを自動抽出することを意味する。上記のX(twitter)でポストしたように、私は 手動で 6000のウォッチフェイスを見て、400のウォッチフェイスについて、お気に入りにいれる作業をおこなった(あと7000残っている)。この作業のために小さなアプリをClaudeに書いてもらった。ログを公開してみてくれ、当該アプリのログと完全に一致するはずだ。(訳者注: つまり、スクレイピングはしていない。たくさん閲覧しただけ)
これら4つの告発は、私に尋ねれば簡単に解明できたはずだ。それにもかかわらず、Rebble(れぶる)はそれらをブログに掲載し、訴訟をほのめかすという手段を選んだ。
こうなった背景
Rebbleを支えるほとんどの人々は素晴らしいし、コミュニティ全体も素晴らしいと思います。彼らの善意は理解していますが、組織には深刻な問題が数多く存在します。私はRebbleの理事の一人と非常に親しく、個人的な友人だと思っています。長年にわたり、組織について多くのことを学び、理事間の大きな対立を乗り越える際に彼を手助けしてきました。
2025年になり、PebbleOSがオープンソースになった。これは多くのGoogle社員、元Pebble社員、その他関係者の尽力によるものです。3月のブログ記事で(おそらく)全員に言及しました。
Rebble(れぶる)が今後のPebble復活の一翼を担うことを強く望んでいました。私はRebble(れぶる)から3名をCore Devicesに迎え入れました。長年にわたるRebble(れぶる)の取り組みについては、定期的に言及してきました。
春にRebble(れぶる)のスタッフと正式な協力体制について議論を重ね、夏には具体的な提案を行った。課題の一つは、Core Devicesが顧客とスケジュールを抱える企業である点だった。非営利団体のタイムフレームと常に一致するわけではなく、交渉は長期化。組織としてのRebble(れぶる)の目標といった単純な事項すら、関係者の意思を固めるのが非常に困難だった。
それでもなお、私はRebble(れぶる)をPebble再始動の核心的な要素とするべく、推進を続けました。
(訳者注: EricとRebble(れぶる)のメンバー間で、アプリストアの運営について、多数のやり取りがなされていたようです。WhatsappあるいはSignalのスクリーンショット付きでそれらのやりとりの一部が公開されています。)
8月までに、ようやく合意に近づいた。
2025年9月30日、われわれは文書に合意し(画像が添付されています)、それぞれのブログ記事(Eric側 、Rebble(れぶる)側 )を公開した。Core DevicesはRebbleに対し、ユーザー1人あたり月額0.20ドルを支払うこととなった。私はこれを、コミュニティ支援に多大な貢献をしてきた団体への寄付と捉えた。しかし意図的に透明性を追求した——Core DevicesもRebble(れぶる)も、いずれの団体も支配権を握るべきではないと考えた。
アプリストアセクションの最後の箇条書きにご注意ください:すべてのバイナリ/メタデータ(過去のアプリを含む)はアーカイブファイルとして公開されます(Rebbleサービスのスクレイピングは行いません)
振り返れば、この合意書にはより明確な文言が必要でした。しかしこれは数ヶ月にわたるチャットでの議論と何時間にも及ぶZoom会議の末の合意でした。正直なところ、私はアーカイブを公開するという合意に達したと考えていました。例えば、Rebble(れぶる)の理事から受け取ったこのメッセージのように。
(画像が添付されており、なぜすべてを公開しないのか?という問いに、同意します。ストア上のすべてのアプリは、誰でも無修正のアプリを無期限に配布できるような方法でライセンスを取得する必要がありますと回答されている)
私たちの意見の相違
彼らの窃盗に関する虚偽の告発にもかかわらず、我々の意見の相違の核心は、2018年7月に閉鎖される前にPebble Appstoreにアップロードされた13,000のPebbleアプリとウォッチフェイスのアーカイブにある。
これらのアプリとウォッチフェイスは、公的にアーカイブされ、誰でも自由にアクセスできるべきだと私は考える。それらは一つの組織によって囲い込まれた庭園に閉じ込められるべきではない。私は繰り返し、このデータをArchive.orgのような中立的な第三者機関でホストするよう提唱してきた。 Rebbleは「Pebble アプリストアの背後にあるデータは100% Rebbleのものだ」(これは彼らのブログ記事からの直接引用である)と主張している。彼らは繰り返し、全てのウォッチフェイスとウォッチアプリを「我々のデータ」と呼んでいる。(訳者注: 後にRebble(れぶる)側の投稿は表現を変えています。)
これは明らかに誤りです。アプリやウォッチフェイスは元々、個人開発者たちが、今は存在しない企業が運営するアプリストアにアップロードしたものです。彼らは素晴らしい作品を創り出し、Pebbleコミュニティと自由に共有していました。私はこの件について数多くのPebbleアプリ開発者と話し合いました。Pebble Tech Corpの倒産後、彼らの作品を所有権を主張してアクセスを制限したり、アクセスに課金したりする組織が現れるとは、誰も予想していませんでした。
正しいことをしましょう——元の開発者たちを称え、彼らの美しいウォッチフェイスとウォッチアプリを無料で公開するアーカイブを創設しましょう。
今後の計画について
こうした状況では最悪の事態を想定しがちです。しかし、アプリストアに関する当社の計画は極めて明快です。アプリストアのフロントエンドを、Webビューではなくモバイルアプリ内でネイティブに動作するよう書き換える作業を進めています。データソースはRebble(れぶる)のアプリストアバックエンドAPIが担います。開発者はRebble(れぶる)の開発者ポータルからアプリをアップロードします。アプリのダウンロードにサブスクリプションやRebble(れぶる)アカウントは不要です。Pebbleアプリにおけるアプリストアの表示方法をキュレーションする予定です。
MicroPebbleやGadgetBridgeなど、Pebble Watchをサポートするモバイルアプリが次々と登場し、様々な機能や体験を提供していることに興奮しています。オープンソースコードや資金面で、こうした取り組みを支援できればと考えています。
彼らのブログ記事に「Rebble(れぶる)を害しない限り、彼らが望むものを自由に構築させて差し支えない」といった記述があるのは懸念材料だ。音声認識と天気予報機能を例に挙げよう。Rebble(れぶる)は現在、これらを有料サブスクリプションの一部として提供している。一方、当社の新Pebbleモバイルアプリには端末内蔵の音声認識機能が含まれる。当社はアプリに無料の天気情報を組み込み、全ウォッチフェイスで利用可能にする計画です。これにより個別設定が不要になります。これらの機能はユーザーにとって有益ですが、果たしてRebble(れぶる)を「害する」のでしょうか? こうした機能を実装する前にRebble(れぶる)の許可を得る必要があるのでしょうか? 非営利団体とデバイスメーカーの目標が常に一致するとは限らないことは明らかです。
さて、アプリストアについて考えてみましょう。これはPebble体験の基盤となる部分です。昨日の告発以前から、Rebble(れぶる)のような第三者にこれほど重要なサービスを過度に依存することには懸念を抱いていました。Core Devicesから時計を購入するユーザーは、アプリやウォッチフェイスをダウンロードできることを期待しています。もしRebble(れぶる)の経営陣が方針を変更したら、顧客に良好な体験を提供できるとどうして確信できるだろうか?
これが、Pebbleアプリストアのアーカイブを自由に利用可能にしておくことが重要だと考える主な理由の一つだ。
Rebble(れぶる)にはまだ挽回の機会があり、コミュニティに対して正しい行動を取るべき
Rebble(れぶる) – オープンで制限のないPebbleコミュニティを信じることを証明してください。築こうとしている囲い込みを撤廃してください。Pebble アプリストアアーカイブのコピーを公開してください。開発者のデータを「100%所有している」という主張をやめてください。この馬鹿げた茶番劇から脱却し、Pebbleを素晴らしいものにすることに集中しよう!
私は、私たちの活動すべてが長期的に持続可能であり、Pebbleコミュニティに正しく対応できるよう、懸命に体制を整えてきました。Rebble(れぶる)も同じことをすべきだと思います。
私はPebble Tech Corp.社からほとんど収入を得ていません。毎年6万5千ドルの給与を自らに支払っただけです。資産売却による配当も一切受け取っていません。ペブルの全従業員が可能な限り最善の形でケアされ、ペブルコミュニティが存続するよう尽力しました。あらゆる局面で、私はコミュニティに対して正しい行動を取ってきたと確信しています。
Pebbleを再始動させたのは、大金を稼ぐためではありません。今回の目標は持続可能な事業にすることです。これからも時計やクールなガジェットを作り続けたい。投資家はいません。私はこの決断で大きなリスクを負っています。Pebbleを愛し、未来永劫に生き続けてほしいという想いから再始動したのです。あらゆる困難にもかかわらず、私は将来に胸を躍らせ、前向きな気持ちです。
皆様には改めてお詫び申し上げます。専門的な話ばかりが延々と続き、皆様の貴重な時間を無駄にさせてしまいました。コメント欄は開放しておきますが、個人攻撃や悪意のある発言(私や他者に対するもの)は控えてください。ハックニュースのガイドラインに従ってください。
3. Rebbleの中の個人からの投稿が追加(2025/11/19)
Rebble(れぶる)の理事の一人であるJoshuaからの個人的な投稿になります。Joshuaは、Ericと個人的な友人であり、Ericがブログ記事で言及したやりとりをしていたRebble(メンバー)とはJoshuaのことだと認めています。
内容としては個人的な気持ちを表明しており、Rebble(れぶる)という組織としての発言ではないようです。
この問題の本質は、Pebble Watchやデータの所有権、Webサービスの問題や、技術的、契約的、法的な問題ではなく、敬意を持つ、あるいは持っていないことの問題のように思えるとのこと。
まず、Ericのブログ記事に掲載されたWhatsApp/Signalのスクリーンショットの内容は事実だとしつつも、公開に合意してないため、勝手に公開されたことは批判しています。敬意を欠いているし、傷ついたとしています。
また、Redditでコメントを読んでいて、注目すべきコメントについて言及しています。
長年貢献してきた katieberry さんのコメント
(こちらはそのまま翻訳しています)しばらく離れていたので、私の名前はここには載っていません(実際、投稿されたことを今知ったばかりです)…でも、私が去った理由が皆さんに少しは伝わったでしょう。私が去った後も残ってくれた皆さん、本当にありがとう。-> 当時、彼女は自分の貢献が無視されて消え去ってしまうのではないかと感じていたのを思い出しました、とのこと
私は12年以上にわたり何らかの形でPebble関連の仕事に携わってきました——2013年4月には初のPebbleアプリを公開すると同時にCloudPebbleの開発を開始し、翌月にはhttpebbleと最初の天気ウォッチフェイスを構築。2014年から終了までそこで働き、その後はほとんどの期間Rebble Web Servicesを構築・運営してきました。最近では今年、Bobbyを開発・出荷し、オリジナルのPebbleファームウェアソース公開を支援しました。
これは長きにわたり私の人生において非常に大きく重要な部分を占めてきました。それを可能にしてくれたEric、数百人のPebble社員、そして多くのRebblerの皆様には永遠に感謝しています。
しかし、PebbleファームウェアのOSS化に取り組む中で、CoreDevicesチームとのやり取りがひどく上手く行かず、精神的な健康に悪影響を及ぼす状況となり、自身のメンタルヘルスを保つため離脱せざるを得ませんでした:(
今後、皆が生産的に協力できる道が開かれることを願っています。
長年のRebbleボランティア lavglaab さんのコメント
(こちらはそのまま翻訳しています)長年のRebbleボランティアとしてPebbleの再生を経験する中で、私は信じられないほどの興奮と深い苦渋を同時に味わってきました。Pebbleの存在意義を支えてきたコミュニティを単なる便宜としか見ていないかのような企業によって、Rebbleの貢献者やコミュニティメンバーの努力や懸念が繰り返し無視されるのを目の当たりにしてきました。エリック・ミギコフスキー氏に対して個人的な恨みはありません。彼が望む方法で会社を運営する正当な理由はあるし、立ち上がって仕事に取り組む姿勢(1年足らずで2つの製品をゼロからローンチするのは本当に驚異的だ)には深く敬意を抱いています。しかし、勇敢な表向きの姿勢の下では、物事が最も興奮するまさにその瞬間に、私たちが長年情熱を注いできた仕事から力ずくで締め出されているように感じます。-> 私たちが「力ずくで追い出されている」ように感じていたと表現しているのも印象的だった、とのこと
今も自らを「Team Rebble」と呼ぶ者たちがここにいるのは、過去7年間、古い時計に深い情熱を注いできたからだ。この活動を通じて数多くの親しい友人にも出会えた。新型コアデバイスは素晴らしいし、Pebble Time2*が届くのが待ちきれない!ただ、この流れがこれほど胸が張り裂けるようなものじゃなかったらと願うばかりだ。
ruby さんのノート
(こちらはそのまま翻訳しています)developer.rebble.io で Rebble(れぶる) の開発者向けドキュメントを現在管理している者として、エリックの最近のブログ記事、特に告発3「CoreはRebbleが開発者サイトを管理・所有することを許可すると約束した」への反論セクションについて考えがあります。私の視点からこのセクションを分析します。-> 彼女はこの件に多大な努力を注いできました。彼女は裏切られ、だまされたと感じたと言ったが、私の心に強く残ったのは、彼女が侮辱されたと感じたという言葉だ。 これらから、やはり時計の問題ではなく、敬意の問題なのだとしています。Rebble(れぶる)の背後の人々は、パートナーとしての尊重と、自分たちの成果に発言権を得るわずかな機会を求めていたようだ、とも。 大事なのは、友人たちが尊重され、日々少しずつ奪われようとしているこの世界で、友人たちに少しでも主体性が残されていることだ、としています。
そのような合意は一切なされていなかったEricの約束が実際にはほとんど意味を持たないことを、このような形で知ることになるとは残念だ。あるいは、彼が7月に私と交わした会話——開発者向けドキュメントの取り組みを同一サイトに統合することで合意したあの会話を——すでに忘れているのかもしれない。あの電話の後、私はRebbleチームにこう報告した:「最終的にはドキュメントサイトは我々のフォークに統合される。ドキュメントを分割すべきではないという点で合意済みだ」。エリックがこの心変わりを直接伝えてこなかったのは残念だが、まあ、今こうしてこうなったわけだ。
Core DevicesとRebble間の完全な書面契約は下部に記載されています。RebbleはCoreが開発者サイトをホストすることに合意しました。あなたの投稿内のスクリーンショットから引用すると:「CoreDevicesはオープンソースリポジトリから構築されたdeveloper.rePebble.comをホストする」。この文のどこに「私達の開発者ドキュメントの運用を継続しない」と書かれているのか指摘してほしい。私には全く見当たらない。しかし私が確認したのは、開発者向けサイト developer.rebble.io を developer.repebble.com にリダイレクトする条項を含む以前の契約草案です。変更内容から判断すると、この条件は意図的に削除されたと推測するのが妥当でしょう。したがって、貴方が提示した契約書のバージョンでは、暗黙のうちにRebble(れぶる)が自身のドキュメントの維持管理と所有権を継続できることになります。今後もその方針を継続するつもりだよ、ありがとう。
開発者サイトは私自身が維持・更新しています – すべてオープンソースです私もそうです。コミュニティの他のメンバーも同様です。
開発者ドキュメントソース元が二つあるとコミュニティは混乱するだろうそしてここが本当の問題点だ。この一文で私は完全に逆上してしまった。
Eric、私がずっとこれを主張してきたのをお前はよくわかってるだろ。rePebbleのドキュメントが出てきた瞬間、ドキュメントが二種類存在することが開発者エコシステムを分断するんじゃないかと心配したんだ(pebble-toolsも2つあるけど、それはもう手遅れだ)。あの電話会議をしたのは、まさにこの点で合意しようとしたからなんだ!あの電話会議で俺は明確に言ったはずだ。ほぼ同じ内容なのに微妙に異なる二つのサイトが存在することで、新規開発者を混乱させる事態を避けたいと。それなのに今、アナタは私の言葉を捻じ曲げて、私たちが合意した事実自体が存在しなかったかのように振る舞おうとしている。この行為が、私の仕事だけでなく、ドキュメント作成に貢献した全員の労力に対する、嫌悪すべき欺瞞的で露骨な侮辱に他ならないと私が感じるのも無理はないだろう。
ここまで来てまだ痛々しいほど明らかでないなら――そう、私は幸せじゃない。かなり腹が立っている。裏切られた気分だ。馬鹿にされた。愚か者のように弄ばれた。Ericの言葉を信じたのが私の過ちかもしれない。いずれにせよ、もう二度とそんな過ちは犯さないだろう。
PebbleとPebbleコミュニティは素晴らしいもので、そこに携わる人々への深い感謝と尊敬が述べられています。Ericもその一人だとしています。
そして、今回のRebble(れぶる)の対応が、Ericに対して最も敬意をもった対処でもなかったとも認めています。
上記のような内容から、お互いを尊重することに努めれば道が見えるはずと結ばれています。
はっきりしない点/各論点について
- アプリストアについて、クローズドにしない点について文書的合意をEricが応じないとしていますが、具体的な契約条項がわからないので、なんともいえません
- Pebble OSのオープンソース化後、CoreDevicesによるフォークが行われたタイミングについて、Bluetoothスタックの開発者にRebbleから報酬が支払われた前なのか後なのかは両者の主張が異なっています。いずれにせよ、どちらのレポジトリでもオープンソースなので「盗んだ」というのは無理があると思います。一方で、Rebble側はそのうちRebble側レポジトリにマージされるだろうという見込みで報酬を支払ったという経緯なのだとすれば、Rebble側レポジトリへのマージがされるか、報酬分を返還などの代替措置をとるのが誠実だとは思います。Rebble側レポジトリへのブルリクエストがされてないのは事実のようです。ただ、現在Pebble Time 2*のための開発が絶賛進行中と思いますので、優先度が高くないのも分かるところです。
- 結局のところ、Rebbleの懸念は、Ericがアプリストアをクローズドで運営することのみのように思います(敬意を欠いた行動や発言があったのかもしれませんが、それは文脈も実際のところもわからないので、言及しようがありません。)。その点のみに絞って法的確約を目指せばよいと思います。あるいはGPLのように公開を義務付けるライセンス契約とするなど。
- Rebble(れぶる)を害さない、つまり利益相反しないことをEricやCoreDevices社に求めることは、Ericのブログで指摘されているようにCoreDevices社のユーザーの利益にならないこともあり、それはCoreDevices社の存続可能性を低くし、ひいてはPebbleコミュニティ全体にとって良くないと思います。Rebble(れぶる)はその存在を確保できればよいのでしょうか?それとも、CoreDevices社よりも上手く、そして速く新しいPebble Watchを提供したり、コンパニオンアプリ(母艦アプリ)を提供できるのでしょうか?
- この点においては、どちらかというと、Rebble(れぶる)側が自分たちの存在意義を守るためにクローズドな思想になっているようにも思えます。
管理人の気持ち
まず、いろいろな点を整理したいです。争いがあまり無いと思われる点
- Pebble コミュニティに属する人のすべて(EricもRebble(れぶる)もウォッチフェイスやアプリの開発者、その他多くのボランティアの人)がPebble Watchを愛している
- 今回の騒動を通して改めて感じました
- Ericがいなければ、そもそもPebble WatchもPebbleコミュニティもRebble(れぶる)も生まれなかった。偉大。
- Rebble(れぶる)が8年間、アプリとウォッチフェイスを保持してくれたから、新PebbleはPebbleでいられた。これも偉大。
- Eric/CoreDevicesがいなければ、新Pebble Watch(Pebble 2 duoとPebble Time 2*)は、少なくともこの速度では生まれなかった。やっぱり偉大。
争いがあるかもしれないが、ユーザーの過半数は同意してくれると思うこと
そしてさらに、予測などを含む以下の点については、少なくともPebbleユーザーの過半数は同意してくれるのではないかと管理人が勝手に思っています。- PebbleOSがオープンソースになったとはいえ、Eric以外にPebbleのハードウェアを製造・販売してくれる人はいないのではないか?
- 現時点でも出てきてないですが、そんな人います? Rebble(れぶる)がやってくれるのでしょうか?
- この9年間、類似した製品すら出てこなかった。あるいは一般販売されなかった
- Rebble(れぶる)が保持しているアプリとウォッチフェイスは、Rebble(れぶる)やEric/CoreDevicesが独占的に囲い込むべきものではなく、開発者のもので、開発者はPebble Watchでそれらが利用されること、利用できる状態であることを望んでいる
- おそらくだが、いつかPebble Watchが復活したら(今まさに復活してますが)、そのPebble Watchでも利用できることを開発者は望むのではないかと思います。
- 私もウォッチフェイス開発しようと思ってますが、公開先は現在Rebble(れぶる)にしかありません。当然ですが、旧Pebble Watchと新Pebble Watchで利用できることを希望・想定しています。
- CoreDevices社が再び消滅する可能性もあるし、一方でRebble Foundationも消滅しないとは限らない
- そのためオープンにしておき、誰でも取得できるようにしておくべき
- Pebble Watchユーザーは、おそらく以下のようなことを望んでいる
- ちゃんと注文した商品が出荷され、手元に届くこと
- 1万以上のウォッチフェイスやアプリを自由にダウンロードできること
- 開発者は自由にウォッチフェイスやアプリを開発できること
- 上記状態が、可能な限り長く続くこと
- できれば、Pebble Watchが革新的な部分を変えることなく、順当に進化していくこと
これらから私が思う最も重要なこと
- Eric/CoreDevices社もRebble(れぶる)も必要
- Eric/CoreDevices社は営利企業で、Pebble Watchの存続にベストな選択をしようとしているし、Rebble(れぶる)は非営利社団として、オープン性に基づいたPebble Watchの存続にベストな選択をしようとしていると思う
- ユーザーは、EricやCoreDevicesが提供する新しいPebbleを歓迎しているし、Rebble(れぶる)が保守してきた多数のアプリとウォッチフェイスを利用したい
- CoreDevices社が再び消滅する可能性もあるし、一方でRebble Foundationも消滅しないとは限らない
- そのためオープンにしておき、誰でも取得できるようにしておくべき
別方向から個人的に思うこと
これは、完全に私が個人的に思っていることです。- 私や多くのPebble Watchユーザーは、少なくともPebbleOSがオープンソース化されるまで、新しいPebble Watchが出てきて購入できる状態になるとは思っていなかったと思う
- Rebble(れぶる)に対しては、有志のみんなによって、このまま消えていくしか無いPebble Watchをなんとか使い続けられるようにしてくれる存在で、純粋にとてもありがたい存在だった。
- PebbleOSがオープンソース化され、創業者であるEricがPebbleを本当の意味で復活させるために動き始めた瞬間に、Rebble(れぶる)に対するPebble Watchユーザーからの期待が大きく変容したと思う。
- Ericが作る新しい復活したPebble Watchでも、Rebble(れぶる)に保守されているアプリやウォッチフェイスが当然すべて利用できると期待したと思うし、今もしていると思う
- EricとRebble(れぶる)が協力しあって、新しいPebbleとコミュニティを盛り上げていってほしいとユーザーは思ったと思う
- Rebble(れぶる)の人たちのこれまでの頑張りが報われたとすら個人的には思っていました
- PebbleOSがオープンソース化されたことで、Rebble(れぶる)によって新しいハードウェアが出ることを期待した人はいたのだろうか。PebbleOSのオープンソース化とEricの新Pebble Watchを発売することの発表が同時だったため、あまりそう考えた人はいなかったのではないかなと思う
私個人が、EricとRebble(れぶる)に望むこと
- お互いに敬意をもった対応をして、協力できるところは協力してほしいです。
- Rebble(れぶる)の方針に従うと、オープン性は保たれるかもしれませんが、一つ一つの動きに時間がかかることになりかねません。営利企業にとってそれは時に致命的です。従業員がいればその期間給与支払いが発生しますが、そのお金はどこかから湧いてくるわけではないからです。オープン性が保たれることやCoreDevices社が作り上げたものがすべてRebble(れぶる)に還元されることはRebble(れぶる)コミュニティが望む結果かもしれないですが、それによりCoreDevices社やEricの動きが遅くなることは、Pebbleユーザーが望む結果ではないと思います。
- 一方で、すべてをCoreDevices社とEricが握ることはリスクがあると思います。ですので、オープンなガバナンスを目指して互いに動き、それぞれ自由にできるような形を模索すべきかと思います。
- Rebble(れぶる)は、「Rebble(れぶる)を害さない限り」という但し書きをつけたい気持ちはわかりますが、Ericが指摘するとおり、それがユーザーのためになるのかを考えてほしいように思います。
- Eric/CoreDevices社は少数でPebble Time 2*を信じられないスピードで開発・製造・販売しようとしています。これが終わり、バグ修正が落ち着いてから進める形で、今は保留とすることも検討してはどうでしょうか。
- 個人的に、現段階では、EricがRebble(れぶる)に最大限報いる方法は、新しいPebbleをちゃんとユーザーの手元に届けることだと思う。Rebble(れぶる)が維持してきたおかげで、Pebbleコミュニティが死なず、Pebble Watchが復活できて、ユーザーの手元に無事ちゃんと届いた、となることこそが、Rebble(れぶる)がその発足当時最も望んでいたことだと思うし、これから先もPebbleコミュニティが長く続くためにもっとも良いことだと思うからです。Ericもそう思っているのではないかと勝手に信じている。Ericは繰り返しRebble(れぶる)に感謝を述べているし、コミュニティの偉大さも述べているし、コンパニオンアプリを除いて、すべてオープンにしてきている。
- 開発者ドキュメントサイトが2つあるのは、両者が言うとおり混乱を招きます(混乱させられている私が言うから間違いない)。
- CoreDevices社のもとめるスピードで、マージされ、サーバーに反映されないかもしれないためにEric/CoreDevicesは自社ドメインで運用したいのかもしれません。開発者コミュニティにドキュメントを正確に速く提供することはとても重要だと理解しているからだと思います。
- どちらか1つに統合されるのがベストですが、それができないなら、よりわかりやすくするなど工夫してほしいです。(…このままだと、日本の伝統的な「元祖」と「本家」みたいになって、わけわかめになってしまいます。CoreDevices版なのか、Rebble(れぶる)版なのか、わかりやすくしてほしいですし、2つあるなら、その理由を明示してほしいです。ドメインも似通ってて分かりづらいし…)
Rebble(れぶる)へ
Pebble WatchそしてRebbleを含めたPebbleコミュニティを愛する一ユーザーとしてコメントします。- 前提
- Pebbleの世界において、Rebbleは偉大であり、そしてまたEricも偉大だと思っている
- 今年2025年は、1ユーザーとして、Pebbleの復活という長年の悲願がかなった。それはRebbleにとっても悲願だったと思う。一緒に喜びを分かち合いたい。
- にもかかわらず、Pebble復活の最も重要な一人であるEricに対し、対話ではなく訴訟をちらつかせる形で、ユーザーに対し選択肢を問うたのは悲しかった
- 私個人がRebbleに望むこと
- Rebbleが提示する選択肢2は、Ericに好きにやらせて、バトンを渡して、辞めるというように私には読める。
- これを前提に、私は、以下の2つの点をRebbleに望みたい
- Ericは、PebbleOSのオープンソース化から1年も立たずに新しいPebble Watchをユーザーの手元に届け、もう一つのモデルも届けようとしている。さらにオープンソースではないが、コンパニオンアプリをiOS版/Android版両方を提供している。この事実だけを見てもEricに好きにやらせることが、もっともPebbleの世界を前進させ、広げる力があると思う。これは、Rebble発足当初にRebbleが望んだことでもあると思う。その意味で、Rebbleが提示した選択肢1をベースに考えるのが良いと思う。CoreDevicesの成果をRebbleに還元すべきと考えたり、CoreDevicesがRebbleの利益を守るべきと考えるのはやめたほうがよいと思う。PebbleOSがオープンソース化され、Ericが新しいPebble2つを発表した瞬間に、Rebbleの存在意義が大きく変容したんだと思う。悲しいかもしれないけど、でもそれはRebbleの悲願だったんじゃないのかなとも思う。
- 一方で、Rebbleも言うようにCoreDevicesがいつまで続くのかはわからない。なので、CoreDevicesとPebbleコミュニティの手助けをしつつ、CoreDevicesのパートナーにもなり、いざというときのバックアップとなれるよう明け渡すのではなく、これからも関わっていくべきだ。Rebbleの存続のためではなく、Rebbleが守り続けた多くのものをより長く存続させて、Rebbleが守り続けた開発者やユーザーの幸せを守り続けるために。ただ、私はEricと会ったこともないし、話をしたこともないし、一緒に仕事をしたことがないからわからないが、敬意を持ってコミュニケーションが取れないのなら、メンタルヘルスを壊してまでEricやCoreDevicesに従ったり関わったりする必要はないと思う。ユーザーとしては悲しいことだけど仕方がない。Rebbleの人たちが不幸になってまでPebble Watchを使おうとは思わない。そのときは扇情的なタイトルではなく、冷静なタイトルのブログ記事でお知らせしてほしい。納得できたらボクはおとなしくApple Watchに切り替える(日本で日本人向けのPebble情報サイトを運営してるけど、それも閉じるよ)。(でも、一点注意が必要だと思うんだけど、Eric/CoreDevicesは、小規模営利企業というアプローチでPebbleの世界を維持する試みをしている。それに対して敬意を持つことは必要だと思う。Eric達は、今、Pebble Time 2*がちゃんと出荷できるかできないかの岐路にずっと立ち続けていると思う。それが落ち着くまでは性急な回答を求めること自体が敬意を欠くことになるかもしれない。忙しい時はどうしてもいろいろなことが上手く行かなくなるし、怒りは時間が落ち着けてくれるということもある。しばらくは現状維持してしばらく後に落ち着ける時間をまずは確保したらどうだろう。)
Eric/CoreDevicesへ
Pebble WatchそしてRebbleを含めたPebbleコミュニティを愛する一ユーザーとしてコメントします。- 前提
- Pebbleの世界において、Ericは偉大であり、そしてまたRebbleも偉大だと思っている
- EricはPebbleとPebbleコミュニティを愛し、EricなりのアプローチでPebble世界を維持しようとしてくれていると感じるし、全く疑ってないし、感謝している。私の手に巻かれたPebble 2 duoは最高に良い調子で、Pebble Time 2*も楽しみにしている
- Ericに望むこと
- 1ユーザーとしては、Ericが望むようにしてくれるのが、一番良いと思っている。それが最もPebble世界に良い影響をもたらすと思う。
- EricとCoreDevicesは、信じられないくらいのスピードで開発、製造、出荷を行っているとおもう。Pebble 2 duoは予定よりも遅れたが、それでも速いと思う。営利企業にとってスピードは重要だし、それをRebbleが理解してくれてない印象も受けた。でも、Rebbleの人たちはPebbleを愛する人たちだと思う。開発者ドキュメントのRebble側メンテナのコメント https://fedi.foxgirl.engineering/notes/af9hg38j9iwa221x を見ると、良いコミュニケーションが行われたとは思えない。そんな時間がなかったのかもしれないけど、こういうやり取りやコメントを見るのは、Pebble世界を愛する一人として悲しい
- Pebble世界の平民の私からすれば、RebbleはPebbleユーザーやコミュニティを代表する存在だ。Pebble世界の消滅を食い止めた英雄だし、EricによるPebble世界の復活の立役者だ。そんなRebbleとEricが仲違いしているような状況は1ユーザーとして悲しい。Pebbleユーザーやコミュニティを軽視された..とまでは言わないが、それに似た気持ちになる。Ericは常にRebbleについて言及してきたし、敬意を持ってないとは思えないが、Joshua-sanの言うように敬意の表し方を間違えたのかもしれない。
- Ericが持続可能性を第1にCoreDevicesを運用していこうとしていることも疑ってない。でも、それでもどうしようもなくなることもあると思う。その時Rebbleがいることが安心材料の1つになっている(Rebbleだって永遠に続くとは思ってないが、それでも)。Rebbleは、アプリストアについて、クローズドにしない点について文書的合意をEricが応じないとしていますが、どういう文言かわからないのでなんともいえないが、他に特に条件付けされてないなら、もう少し検討してみてはどうだろう。
- RebbleがPebbleを愛していることは間違いないと思うので、Rebbleと一緒にPebble世界の持続可能性を高めるために協力し合えると思う。スピードの感覚が違うし、Rebble側の対応に不満もあるかもしれないが、私にとっては、RebbleもEricも偉大だし、Pebbleへの愛は同じだと思っている。できるなら、もう少しコミュニケーションしてみてほしいなと思う。
終わりに
せっかくPebbleが復活したんです。平和的に解決されることを祈ります。みんなのPebbleへの愛を感じられたのは良かったとは思います。すっごい長いポストになってしまったので、たぶん誰も読まない気がしますが…もし読んでくれたのなら、本当にありがとうございます。…稚拙な翻訳、要約、文章で申し訳ないです。
今年は、Pebbleにとっては嬉しいニュースでした。10年弱を経てなので、信じられない気持ちで、夢の中にいるようでしたが、ちょっと前に Pebble 2 duoが手元に届いて、現実感を味わっていました。今回の騒動で、現実感の解像度がぐっと上がって、現実に打ちのめされそうになって、「なんでや…」ってなりました。



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