
Pebble復活の2機種のうち、モノクロディスプレイモデルの「Pebble 2 duo」が、手元に届きました!
改めて「Pebble 2 duo」の概要
Pebble 2 duoは、今年の3月に復活するよ!ということで「Core 2 duo」として発表されたスマートウォッチになります。2016年に惜しくも終了したPebbleウォッチシリーズの特徴を兼ね備えたスマートウォッチとなります。やり直し版ということもあり、両者は非常に似ている…というか部品を流用している位なので、ほぼ外観は同じになります。




もともとのPebble 2は、初代のPebbleの進化版で、モノクロの電子ペーパーディスプレイを搭載したスマートウォッチでした。ラインナップとして、心拍数モニターを搭載しているものと搭載してないものがありましたが、Pebble 2 duoは、心拍数モニターを搭載していない版のやり直しモデルになります。
主な特徴とスペック
Pebble 2 duoが、というよりも、Pebbleスマートウォッチが共通の下記のような特徴を思っています。- スマートウォッチとしての基本的な機能
- 日時の閲覧、スマホの通知をウォッチで通知・閲覧、ミュージックプレイヤーコントロール、アプリによる機能拡張、健康管理(歩数・睡眠計測、ただしちょっと弱い)
- 電子ペーパーディスプレイ
- 常時表示、低消費電力、太陽光下での視認性が高い
- Pebble 2 duoは、モノクロの1.2インチ電子ペーパーディスプレイ(144×168 pixels, 176 DPI)を搭載しています
- ロングバッテリ
- カタログスペックで満充電から1週間バッテリがもつ(Pebble Time Roundのみ2日)
- 今回でる新機種のPebble 2 duoおよびPebble Time 2*は、最長30日間(ただし、Pebble 2 duoは、ソフトウェアの最適化が終わっておらず、現状は、だいたい14日間のようです
…と書いてあったり6日と書いてあったり…どっちなんや状態です)
- 物理ボタン
- 画面を見なくても操作が可能
- Hackable
- 本体搭載OSがオープンソース。SDKが提供され、ウォッチフェイスおよびアプリの開発・公開が可能
- IPX8の防水性能
- 各種センサー搭載
- Pebble 2 duoは、6軸慣性測定センサー(ジャイロセンサー)、気圧計、地磁気センサー(電子コンパス)を搭載
- バイブレーション搭載
- Pebble 2 duoは、さらに、スピーカーとマイクをPebbleシリーズで初めて搭載しています(ただし、まだ音を出す機能が無い)
- Pebble OS搭載
- 時計のバンドは、通常の腕時計と共通の規格
- Pebble 2 duoは、ラグ幅22mmの腕時計用のバンドを利用できます。
- iOS/Android対応
注文、発送、到着まで
管理人の注文から到着までの時系列です。待ってる人の参考になればと思っています。2025/03/18 新2機種発売開始
発売開始と同時に注文しました。 このときは、7月発送予定(ただし遅れるかもとは注文時に書かれて/言われていた)2025/09/26 に住所確認メールが届く
発送先の住所確認メールと、最終決済を行いました2025/10/14 発送
当初7月発送予定、遅れて9月発送予定と、どんどん変わっていって、さらに製造・発送国の中国の長期休暇もあり、10/14頃発送されました。…長かった10/14発送というメールは、10/15にメールで届きました。配送トラッキング番号とURLも記載されていました。
2025/10/25到着
10/25に到着しました。到着した後で、「もうすぐ届くよ」メールが届いたりしましたが、無事届いて安心しました。商品が倉庫に入り、発送、到着までの感じは、トラッキングURLページに記載されていて、下記のような感じでした。(時刻は到着時刻から考えて、おそらくUTCで記載されているので、日本標準時に直すには、+8時間してください)

初期セットアップ
初期セットアップは、基本的には、これまでのPebbleとだいたい同じです。コンパニオンアプリ(母艦アプリ)が違うこともあり、細かい点は違います。- 開封して、時計のバンドを本体に付ける
- 本体を付属のUSB-C充電コネクタを利用して充電する
- Pebble duo 2に表示されるQRコードをペアリングしたいスマホで読み込む
- Pebble 2 duo のスタートガイドページへのリンクがあります。ココに書いてある手順は、このページの手順と同じ感じです。注意点なども載っています
- スマートフォン用のコンパニオンアプリ(母艦アプリ)のリンクもありますので、インストールしてない場合は、インストールしましょう(iOS/Android)
- スマートフォン用のコンパニオンアプリ(母艦アプリ)は、初期インストール時は、位置情報や通知の閲覧許可などが求められるので、基本全部許可することが想定されています。差し支えなければ許可してください(一旦拒否やスキップしても、Settings→Permissionsから再度、許可設定が可能)
- Devices→+ボタンからPebbleとスマホとのペアリングが可能です(iPhoneやAndroidの設定→Bluetoothから接続しないでください。そちらで接続した場合は、一旦iPhoneやAndroidとの接続情報は削除した方が良いと思います)
- ペアリングして、コンパニオンアプリ(母艦アプリ)上で「Connected」となっていれば、ペアリング完了です
- 次に、「Faces」や「Apps」メニューを開くと、「Login to Rebble to see App Store and Locker」という通知のようなボタンがあるので、そこからRebbleというサーバーにログインします。ログイン後、「SWITCH TO REBBLE」ボタンでPebbleアプリに戻ってきます。これにより、Rebbleサーバーへのログインが完了し、ウォッチフェイスやアプリの取得・インストールが可能になります。
- Pebbleで利用できるウォッチフェイスやアプリは、9年前からRebbleという有志達によるサーバーに保持されていました。これを引き続き利用することが出来ます。
- ウォッチフェイスやアプリは、まだ全てが完全に動いて居るとは言えない状況です。iOSとAndroidで、またウォッチフェイスやアプリ毎に対応度が異なります。ただ、メジャーどころは、概ね動いて居るようです。
- 現状のPebbleスマートフォン用のコンパニオンアプリ(母艦アプリ)で出来ること、出来ないことは、あとで記事にまとめる予定です。
- これにて、初期セットアップ完了です。
Pebble 2 duoのスタートガイドに記載の注意書き
Pebble 2 duoが起動したときに出るQRコードから、見れるスタートガイドは、以下になります。注意事項
- ソフトウェアの低消費電力化はまだ最適化が完了していません。現在のところ、Pebble 2 duoのバッテリー持続時間は1回の充電で約14日間です。今後数週間以内に予定されているソフトウェアアップデートにより、バッテリー持続時間は約30日間に延長されます。
- 💡アップデートや機能、Pebble 2 Duoで動作するウォッチフェイス/ウォッチアプリに関する情報は、PebbleモバイルアプリのChangeLogとPebbleOSのChangeLogをご確認ください!
- もっとPebble 2 duoについて知りたい方は、こちらのブログ記事を参照ください: Pebble 2 Duo is in mass production!
動作に問題がある場合
- 問題が発生した場合は、Pebbleアプリ内の「Settings」→「New Bug Report」からお知らせください。
- どんな問題でも遠慮なく報告してください!報告していただかない方が、私たちにとってはより困ります。
Pebbleがスマートフォンに接続できない場合、以下の手順を一つずつ試してください:
- Pebble側でBluetoothをオフ/オンに切り替えます(メニュー → Settings → Bluetooth → 右中央ボタンを2回押す)。その後、スマートフォンを再起動し、Pebbleアプリを再度開いてください。
- Pebbleを再起動 – 左ボタンを10秒間長押しし、Pebbleロゴが表示されるまで待ちます
- Pebbleからすべてのスマートフォンをペアリング解除します(設定 → Bluetooth → Forget)。スマートフォン用のコンパニオンアプリ(母艦アプリ)で該当するPebbleの「Forgot」をタップし、次にスマートフォン自体のBluetoothペアリングリストからすべてのPebbleを削除します。Pebbleアプリを再起動し、+ボタンを押して再度ペアリングしてください!
ほぼあらゆる問題を解決する方法 – Pebbleのハードリセット
他の方法でも問題が解決しない場合の最終手段としてご利用ください。- Pebbleで、Settings → System → Factory Reset を選択
- スマートフォン自体(iOSまたはAndroid)のBluetooth設定メニューを開き、すべてのPebbleウォッチを「忘れる」設定にしてください。Pebbleアプリ内でも必ず時計を「忘れる」設定を行ってください。スマートフォンを再起動してください。
- Pebbleアプリで「Devices」を選択し、+ボタンをクリックして時計をペアリングしてください
FAQ
接続に関する問題が発生しています(全般)
現時点では、時計にペアリングできるスマートフォンは1台のみです。Settings > Bluetoothに移動し、他のデバイスをすべて削除してください。iPhoneから通知が届かない!
iPhoneの設定 → 通知 → 各アプリごとに「プレビューを表示」を「ロック解除時」に変更(「表示しない」から変更)リカバリモードからのPebbleOSインストールに失敗しました!
PRF(Pebble Recovery Firmware)からのアップデートインストール時、PebbleOSのインストール中に時計を充電器から外してみてください。それでも更新できない場合は、バグレポートをお送りください!シャットダウン後、時計は1970年1月1日午前0時にリセットされます。
Pebble 2 Duoのハードウェア制限により、完全に電源が切れた状態では時刻を維持できません。スマートフォンとの接続が再確立されると、システム時刻が復元されます。Bobbyやその他のお気に入りのアプリがPebble 2 Duoで動作しないようです!
Pebbleアプリストアの多くのアプリは、気圧計やスピーカーなどのハードウェア機能に依存して正常に動作します。現在、これらのハードウェア機能をPebbleOSに実装する作業を進めており、その結果、一部のアプリが起動しない、またはクラッシュする可能性があります。いずれにせよ、特定のウォッチアプリやウォッチフェイスで問題が発生した場合は、バグレポートの提出をお願いします。今後の円滑な動作確保に役立ちます!言語パックをインストールしたいです!
お使いの言語パックに必要な.pblファイルをダウンロードしてください。iCloudやGoogle Driveなどのクラウドサービスではなく、スマートフォンのローカルストレージに保存されていることを確認してください。 スマートフォンのファイルマネージャーから.pblファイルをタップし、Pebbleアプリを保存先として指定してください。Pebbleアプリが開くはずです。 それだけで、言語パックのインストールが完了します!(管理人注: そのままでは待てど暮らせどインストールが完了しないので、ウォッチフェイスの切り替えなどを行うことが必要…だと思うのですが、そうでもないのでしょうか… )タップしてもバックライトがつかない!
手首を軽く振ってみて!そうすればつくよ。Pebbleが切断されているのに通知が届きます。iPhoneを使用しています。
バグレポートを送信してください!まず、お使いのスマートフォンでPebbleアプリを開き、デバイスタブでPebble 2 Duoの横に「Connected」と表示されていることを確認してください。「Negotiating」または「Connecting」と表示されている場合は、以下の手順を試してください:- Pebbleアプリで、デバイスタブの時計の横にある「切断」ボタンをタップします。
- 時計で設定>Bluetoothに移動し、機内モードをオンにしてからオフにします。
- モバイルアプリに戻り「接続」をタップ。時計が「接続済み」と表示されることを確認してください!
- バグレポートを作成してください!
時計の通知がタイムアウト設定に従っていないようです!(時計の通知が、戻るボタンを押すまでずっと表示され続けます)
PebbleOSでは現在、Quiet Time(静粛モード)が有効な間は通知を消去しません。これは機能であり、Quiet Time(静粛モード)中でもメッセージを見逃さないための仕様です😉寝ている間に振動が!
ウォッチの通知を無音にするには「Quiet Time」を有効にします。以下のいずれかの方法で設定できます:- Pebbleで、ウォッチフェイス表示中にバックボタンを長押し(ネズミが表示されるまでお待ちください!)
- Pebbleで「Settings」>「Quiet Time」に移動し、スケジュールを設定
ファーストインプレッション
Pebble 2 duoは、Pebble 2のやり直し版で、かつ色も同じものを選んだので、装着して見ている感じ、そんなに変化は感じません。いつものPebbleという感じです。3日弱使った感想としては、明らかに電池持ちは良いです。到着してからまだ充電してないのですが、初期設定(ファームウェアアップデート含む)を終えた段階で、81%とかでしたが、それから36時間経過しての残量は75%、56時間経過して残量は70%という感じで、全然減らない感じです。
動作速度は、Pebble 2でも十分早かったため、あまり差は感じません。動作の安定性、接続の安定性については、まだiOSでしか試していませんが、この3日で1回切れて中々つながらず、Pebble自体を再起動して繋ぎ直したりしました。…私はこのくらいなら許せますが、もう少し安定して欲しい気もします。しばらくiOSで試し、その後Androidでも試してみる予定です。
Pebble 2と同様に太陽光下の視認性は抜群です。バイブレーションの強さは、以前エリックが書いていた通り、たしかに旧Pebble 2の方が強く、Pebble 2 duoの「通常・強」がPebble 2の「通常・弱」くらいです。バイブレーションパターンは、複数あるので、「削岩機」パターンや「スーパーマリオ」パターンの方を試して見ても良いかもしれません。私は、Pebble 2の時は「通常・弱」でしたが、Pebble 2 duoでは「通常・強」に設定しています。
Pebble 2 duo自体のPebble OSは、これまでのPebbleよりもバージョンが上がっており、この3日の間にもファームウェアアップデートが降ってきたりしていたので、精力的にバージョンアップされているようです。設定の通知のところに、通知スタイルの設定が追加されてたり(通知の見た目が変わるだけのようです)するので、こういうOSのバージョンアップもこれから楽しみだなと思っています。
まだPebbleのコンパニオンアプリ(母艦アプリ)は、完全では無く、スマートフォン側のアプリと連携するようなPebbleアプリはまだ動かなかったり、出来て無いことリストに There are intermittent crashes when running PebbleKit JS apps on iOS.や、Websockets from PebbleKit JS on iOSという記載があることから、PebbleKit JSを用いたアプリやウォッチフェイスのiOSでの動作は出来ない可能性が高そうです。Androidの方が対応状況は良さそうです。
付属の充電USB-Cドングルは、小さく、USB-Cであれば何でも充電出来るので便利です。ただ、ちょっとずんぐりしていて、平らじゃ無くて、磁力が旧型よりも若干弱い気がします。実用上そこまで困りませんし、こっちの方が便利とは思います。まだ充電してないので充電速度とかはまだ分かりません。


今の気持ち
Pebble 2 duo は、 Pebble 2 do-over、すなわち、Pebble 2のやり直しモデルのため、外観、ディスプレイ解像度やサイズ、なんなら色も同じものを選択したので色も同じです。防水機能、電池の持ち、処理速度、ファーウェアバージョン(Pebble OSのバージョン)が違うので、嬉しい面はあるものの見た目が変わらないので、正直そんなにテンション上がらないかなと思っていました。
ただ、やっぱり、新しいPebbleがちゃんと無事届いたということ自体が嬉しいです。
2016年12月に、Pebbleはfitbitに売却され、あれから9年の歳月が経ち、コンパニオンアプリ(母艦アプリ)のiOS版はApp Storeから消えるし、Android版はAndroid自体のアップデートに追随してくれないし、自分の周りで知っている人もいなくなり、このまま歴史に消えていくのかと思っていました。
それでも、Rebbleの方達がサーバーを保持してくれるおかげで利用できる愛すべきウォッチフェイス達や、電子ペーパーディスプレイによる視認性と常時表示、バッテリ持ちなど、唯一の価値を提供し続けたPebble。私も、いつか復活しないかなと思って、2020年に再度使い始めたりしたりしていました。Pebbleを買収したfitbitを買収したGoogleのPixel Watchも試しましたが、Pebbleらしさは感じられず、バッテリの持ちも短く、総合的に微妙でした。
ずっと、Pebbleが復活しないかなと思ってはいましたが、まぁムリよなと思っていました。Rebbleがコンパニオンアプリ(母艦アプリ)を開発していましたが、一体いつになるのかという感じでしたし、それまでPebbleハードウェア(特に電池)が持たないよなと思っていました。
それが、PebbleOSがオープンソース化するというビッグニュースから、あれよあれよと、新2機種の予約が開始し、そして1年も経たずに、無事手元に新端末が届きました。
しかも、上述したように、PebbleOS自体の進化やコンパニオンアプリ(母艦アプリ)自体の進化も、これから先、楽しみにできます。また、カラーディスプレイで、液晶も大きくなる Pebble Time 2*も(遅れそうではあるものの)無事成立しそうです。そちらは、タッチディスプレイが搭載され、ウォッチフェイスにApple WatchやPixel Watchのコンプリケーションのような機能も実装できるようになると予定されています。そちらも楽しみです。
無事、Pebble 2 duoが手元に届いて、Pebbleが復活するという話は、夢ではなく、現実だと分かりました。正直、どこかで頓挫するんじゃないかと思っていて、どこか届くと信じられて無かったのですが、現実のものだと分かると、Pebble OSとコンパニオンアプリ(母艦アプリ)のこれからの進歩がものすごく楽しみになりました。
これからもPebbleについて、何かそういう進化やお知らせがあればお伝えしていければと思っています。




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