スマートウォッチPebbleの更新情報がアップされたので、本エントリーでまとめていきます。
オリジナルの更新情報は、創業者のEricの下記のブログ記事になります。
PebbleがPebbleになりました!
Pebbleが復活するかもと rePebble プロジェクトスタートをお伝えしたのが、今年2025年の1月でした。
その2ヶ月後の3月には、オープンソースとなったPebbleOSを搭載したスマートウォッチ新2機種の予約受付が開始しました。
この2機種は、昔ながらのPebbleスマートウォッチの特徴を備えており、OSとしてPebbleOSを搭載しているので、「Pebbleスマートウォッチ」そのものでしたが、名称は、Core Devices社から取られた「Core 2 duo」と「Core Time 2」として発表されていました。
今回、なんとEricたちが「Pebble」の商標を取り戻しました! 公式に「Pebble」になります!
そのため、「Core 2 duo」は、「Pebble 2 duo」に、「Core Time 2」は、「Pebble Time 2」に名称変更となります!🎉
Core 2 duo は、 Pebble 2 duoに
「Core 2 duo」という聞いたことある響きだったモデルは、「Pebble 2 duo」になります。「duo」は、do-over(やり直し)ということでしたので、「Pebble 2」のやり直しモデルとして、非常に正しい名称になりました。
Core Time 2 は、 Pebble Time 2*に
「Core Time 2」は、「Pebble Time 2」という聞いたことある響きのモデルになりました。
そう、以前kickstarterでバック成立したにもかかわらず出荷されなかった「Pebble Time 2」と同じ名前になりました。
この点、見分けるために、「Pebble Time 2
* 」という
アスタリクス付きの名称が正式な名称となる ようです。本サイトでも、なるべく「
*
」付きで記載したいと思います。
Core 2 Duo 改め Pebble 2 Duo についての更新情報
「
Core Pebblle 2 Duo」は、
当初、2025年7月に出荷予定でした 。しかし、まだ大量生産に入っておらず、7月出荷は間に合わないとのことです。当初より遅れる可能性があるとお伝えしているとおりです。
現段階では、特段問題がなければ、8月末に第1段出荷、9月中旬に第2段出荷と いう予定のようです。
生産・出荷が遅れた理由
今回、Pebbleスマートウォッチとしては、初のスピーカーを搭載していますが、スピーカーを搭載してなお防水等級をもう1段以上、上げられそうだったので、テストを行っているようです。すでに
当初の仕様のIPX8(防滴、水深1m可)を達成していますが、より深い水深にも対応できるかもしれない とのことです。(接着剤の硬化時間があるため時間がどうしてもかかるようです。)
新しいコンパニオンアプリの開発状況
スマートフォン側に入れるアプリは、iOSもAndroid版も現在通常入手できません。こちらはオープンソース化されていないため、新しいアプリの開発が進んでいます。この新しいアプリについて、まだリリースはされてませんが、リリースは近い、とのことです!
Android版は、すでにGoogle playストアに情報がでており(2025/7/26現在、ダウンロードはできない)、利用できるようになったらダウンロードできるよう、予約が可能です。(※iOS版は、まだ公開の場には出てきてはいません)
新しいスマートフォン用コンパニオンアプリは、新しい2機種のみだけでなく、
これまでのPebbleスマートウォッチもサポートします(ただし、第1世代のPebbleとPebble Steelは後で対応、とのことです) 。そのため、新しいウォッチを買わずとも、すでにPebbleをお持ちの方は再度利用できるようになる、ということです。
新しいコンパニオンアプリ開発用のオープンソースライブラリ、
libpebble3 も公開済みです。
新搭載のスピーカーとマイクについて
色々問題があったようですが、現在、スピーカーとマイクのハードウェアは非常にうまく機能しているようです。
Bluetoothの通信可能範囲について
Ericが、近所の公園で超非科学的な実地テストを行っているようです。最新のBluetoothに対応しているので、安定性などちょっと気にはなっています。Bluetoothは相性もある(体感)ので、接続するスマートフォンにも寄るとは思いますが、この点は実際の製品で試してみたいところです。
関税について
アメリカからのご注文の関税は、
Core Pebble 2 Duo 1台につき約10ドルかかるようです。
アメリカ以外の国については、香港から直接発送するため、アメリカの関税はかかりません。注文者の国の関税や付加価値税(日本で言う消費税)が課金されます。
出荷前の注文確認メールについて
出荷前の注文確認メールは、まだ送信されてないとのことです。量産前の最後の作業が終わり次第、ご住所の変更・確認と未払い関税・消費税などのお支払いのためのリンクを記載したメールをお送りする、とのことです。
また、
ファームウェア開発キット や追加料金ドングルなどのアドオンをご注文に追加することもできるようです。
いくつかの変動要素があるものの、
いくつか余分に Core Pebble 2 Duoのブラックモデルを用意できるかもしれないとのこと です。白の
Core Pebble 2 Duoを予約注文された方に優先権が与えられるとのことです。白から黒に変更したい場合は、在庫状況によりますが、選択できるとのこと。
Core Time 2 改め Pebble Time 2* についての更新情報
現在のところ、12月に出荷予定のカラーディスプレイな
Core Pebble Time 2*についてです。
すでに、エンジニアリング検証テスト(EVT)段階に入っているようで、完全に組み立てられた最初の
Core Pebble Time 2*をEricが受け取る段階まで来ているようです。開発陣の努力のおかげで、Bluetooth Low Energyに関するサブシステムを動作させることもできたとのこと。
なお、デザインを少し改良したとのことで、近々発表されるとのことです。楽しみです!
PebbleおよびPebbleOS商標の使用について
(おそらくEricのCoreDivices社が)Pebble商標を取り戻したことにより、われわれユーザーもPebble関連ソフトウェアおよびハードウェア・プロジェクトのためにPebbleという言葉を使用できるようになりました。
昔のように、PebbleまたはPebbleOS商標を他の人がどのように使用できるかを規定する
いくつかのガイドラインがあります 。新しいPebble関連のものを開発する際には、ご注意ください。
rePebble という単語は使わないでほしいとのことです。我々の時計は、
Pebble
スマートウォッチであり、Ericたちの会社名は
Core Devices
です、とのことです。
開発用SDKについて
Pebble用のウォッチフェイス、アプリを開発するためのSDKについて、開発+エミュレーター起動できるSDKが、超簡単にインストールできるようになっています。
手順としては、Linux/macOS/WSL (Windows)のターミナル上にて、
uvというPython用のパッケージマネージャ をインストールし、以下コマンドラインでインストールできます。
uv tool install pebble-tool
pebble new-project my1stapp
cd my1stapp && pebble build
pebble install --emulator aplite
管理人の環境(kubuntu 24.04)では、
pebble new-project my1stapp 実行時の pebble sdkのインストール時に、
apt install python3.12-venv しろやって出ました。
また、 pebble install --emulator aplite 実行時に
qemu-pebble: error while loading shared libraries: libfdt.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory というエラーが出ました。
sudo apt install libfdt-dev してから実行すると、とりあえずエミュレーターが起動するところまでは行きました。
【追記 2025/07/27】別環境で試してみました。M1 Macbook Airで試してみたところ、上記のようなエラーなどは全然起きずに普通にエミュレーター起動し、VSCodeからのエミュレーター起動も普通にいけました。macOSでの開発が良さそうです。(WSL on Windows は、また今度試してみます。)
開発ガイドは、
Build Your Own Watchface in C // Pebble Developers になります。ただ、表示が古いところがあったり、リンク切れがあったりします。
以前はブラウザ上で開発などができた(CloudPebble)のですが、現状できないようです。手が回ってないのか、コストの問題か、権利をGoogle社がもっているのか、原因は不明ですが、現状提供されてはいなそうです。
また、VSCodeでの開発用にプラグイン(
Pebble – Visual Studio Marketplace )もあるようです。VSCodeから、サンプルコードの生成、Emulator起動などもできるようです(※管理人の手元ではできなかった…あとでもうちょいいじってみます)
meet pebble Tシャツの販売
ものすごく懐かしいTシャツです。13年ぶりに500枚生産したようです。
こちらから購入できます!
kickstarterでPebble Technology社の人たちが着てました。(例えば、
Pebble Time – Awesome Smartwatch, No Compromises by Pebble Technology — Kickstarter のページの以下の動画)
Pebbleがちゃんと復活しそうですし、既存のPebbleも新コンパニオンアプリで使えるようになりますし、Pebbleという名称が使えるのも嬉しい!と思って、ついポチってしまいました。Tシャツは1枚25USドルで、送料がアメリカ以外だと15USドルかかります。40USドルかかりました。…円安で、6,000円くらいかかるのがツラい…
Ericのブログ記事では裏話も記載されています ので、気になるかたは見てみてください!
楽しみが多い!
予定よりは遅れていますが、
Core Pebble 2 duoは、ちゃんと出荷されそうですし、
Core Pebble Time 2* も楽しみです。
新コンパニオンアプリで、これまでのPebbleも最新のAndroidで普通に使えるようになりそうですし、ウォッチフェイスの開発やアプリの開発も普通に出来るようになりそうで楽しみです。
一度、fitbit Sense用にウォッチフェイスを作成したことがありました(Web IDE部分がPebbleの資産が使われていた)が、Pebble用には作ったことがないので、作ってみたいなと思っています。
Pebble 2 duo も Pebble Time 2 も待ち遠しいです!
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