【主に開発者向け】CloudPebble復活、新JavaScriptランタイム、Time 2/Round2向けSDK提供開始の3本立てのお知らせ

Pebble Watchについて、ハードウェアの開発・製造・出荷については、以前のエントリで2026/2現在の最新情報をお知らせしています。

本記事は、それら新Pebble Watch向けにウォッチフェイス・アプリを開発するためのSDK(Software Development Kit)について、最新情報が更新されましたので、お知らせするものになります。

元ソースは、以下のブログ記事です。

CloudPebble Returns! Plus New Pure JavaScript and Round 2 SDK
CloudPebble Returns! Plus New Pure JavaScript and Round 2 SDK
 

お知らせは3つ

更新された情報は、大きく分けて3つになります。

  1. CloudPebbleが復活
    • ブラウザ上で開発できる環境が戻ってきました。ブラウザ上でエミュレーター実行・操作も可能
  2. JavaScript(TypeScript)でウォッチフェイスを開発できるようになった
    • 以前、Rocky.js経由で可能でしたが、全機能には対応していませんでした。JS for IoTデバイスな、ModdableをPebble向けに移植したAlloyと名付けられたプラットフォームで、JS(TypeScript)でアプリ/ウォッチフェイスを作れるようになりました
  3. SDKがRound2に対応(エミュレーター起動も可能に)
    • SDKがバージョンアップし、Round2に対応しました。エミュレーター起動・操作も可能です。

それぞれ、個別に詳述していきます。

 

1. CloudPebbleが復活

Pebbleは、その登場当初、ローカルPC環境にSDKや言語ランタイムなどのライブラリ類をインストールして環境設定しなくとも、ブラウザだけで、アプリやウォッチフェイスを開発できることが大きく注目されました。

それら資産は、fitbitに買収され、そのままGoogleに移転しましたが、それらはオープンソースにはなっておらず、サーバーやバックアップデータも残っていないようです。

CoreDevicesは、GitHub Workspaceなどで開発する環境なども用意していましたが、それとは別に、新しくCloudPebbleを開発・提供開始し始めました。

CloudPebble

まだ開発中

まだ完成版とはいえず、まだ以下の機能が未実装であり、バグもあるとのことです

  • GitHubへの同期
  • タブ補完
  • JShint/lint

旧CloudPebbleデータは残ってない

上述の通り、サーバーもバックアップデータも残ってないとのことなので、以前使っていた人は、再度プロジェクトファイルをインポートして利用する必要があります。

これも、オープンソースとして公開されています

そして、このCloudPebble自体も、オープンソースとなっています( coredevices/cloudpebble: CloudPebble – Web-based IDE for Pebble development

個人的な感想

そんな余力無いと思っていたのですが、めちゃくちゃ開発が速いし、提供も早かったです。提供された事自体が驚きです。スーパーな開発者がいるのかと思ったら、普通に元Pebble Tech Corp.→Rebbleのリーダーの一人という経緯の Katharine Berryさんでした。納得しました。頼もしい…!

 

2. JavaScript(TypeScript)でウォッチフェイスを開発できるようになった

Pebbleのアプリ、ウォッチフェイスは、基本C言語で実装することが必要でしたが、以前のPebbleにおいては、Rocky.jsと呼称されたSDKで、JavaScript(だが完全なJavaScriptではなかった)で実装することができました(fitbitに買収された資産の中に入っており、私はfitbit Sense向けにブラウザ上のIDEでウォッチフェイスを作ったりしていました)。

しかし、復活したPebbleにおいては、このRocky.jsでの実装は提供されていませんでした。が、この度、JavaScriptでの実装ができるようになりました。しかも、純粋なJavaScript(ES2025。JavaScriptにトランスパイルするTypeScriptも可能ということ)による実装が可能となっています。

新しいJavaScriptによるSDKは、Rocky.jsではなく、Alloyと呼称し、IoT向けにJavaScriptを完全に動作させることを実現しているModdableを用いて実現されているようです。

PebbleOS上にすでに、JSコードをネイティブ実行する実行エンジン(XS engine)が組み込まれており、これによりPebbleOS上でネイティブ実行できるようになるようです。

※なお、PebbleKit JSとは、概念が全く異なりますのでご注意ください

復活後Pebbleのみ対応と思われる

上記構造から、Alloyによって開発されたアプリ・ウォッチフェイスの実行には、上記XS engineが組み込まれたバージョンのPebbleOSが必要となります。Pebble Time 2とRound 2は、すでにサポートされていますが、Pebble duo 2については不明です。

なお、それ以前の旧Pebble(Pebble OG、Pebble Steel、Pebble Time、Pebble Time Steel、Pebble 2は、サポートされないかと思います)

まだ開発者プレビューでドキュメントも不完全

これは、まだ開発者プレビュー版となり、まだドキュメントも完全ではありません。

同じアプリコード内で、CとJSを混在させることができるようです(ドキュメントは後日公開とのこと)

利用方法

CloudPebbleを利用すれば、自動で利用できるようになっています(便利!)

ローカルPCでの開発環境の準備は、こちらを参照: Installing the Pebble SDK // Pebble Developers

なお、すでにSDKを入れていた私の手元では、下記手順でした。(Linuxデスクトップの場合。たぶんmacOSとWSL on Windowsも同じ。。。たぶん。)

  • `uv tool update pebble-tool –python 3.12`(Python 3.12にパスが通っている場合)
  • `pebble sdk update latest`
  • `pebble install emulator –gabbro` も必要かも?
  • VS Code上のプラグインは自動で更新され、エミュレーターで Round 2も選べました
 

3. SDKがRound2に対応(エミュレーター起動も可能に)

開発ツールが、正式にPebble Round 2に対応しました。Round 2のプラットフォーム名は、`gabbro`になります。

Round 2は、旧Roundに比べて、ディスプレイ解像度が180×180から、260×260に増えており、ピクセルの表示面積でいうとおよそ倍(2.086倍。180×180=32400, 260×260=67600)となります。旧Round用に開発されたアプリとウォッチフェイスは、自動で拡大表示され、そのまま利用できますが、Round 2に対応する形で実装を修正すれば、倍の表示域を利用することができます。

Roundディスプレイに対する開発をする際には、下記動画の`Text Flow`部分を見ることが推奨されています(昔のPebble社の動画です)

 

まだ続報が予告されている

上記の情報は、まだパート1らしく、パート2があるようです。

なお、SDKもCloudPebbleもすべてオープンソースなため、改善提案や修正PRを投げることが歓迎されています。

また、続報あればお知らせいたします。

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