ご無沙汰しています。Pebbleを再度利用し始めたり、fitbit Senseを利用していたり、やっぱりApple Watchに戻っていたりしていました。そんな折、Googleから、Android用スマートウォッチの本命である「Google Pixel Watch」が発表され、届きましたので、ファーストインプレッションをまとめたいと思います。
最後の方に、全体的な印象と、買いかどうかを記載したいと思います。
なお、Androidスマートフォンは、Xperi 5 II(国内SIMフリー版。XQ-AS42)を利用しています。
- 前提: 私がスマートウォッチに求めるもの
- 各要素ごとにGoogle Pixel Watchのファーストインプレッション
- その他の機能について比較
- どうやって使っていこうか
- 全体的な印象と「買い」かどうか
- 参考リンク
- インストール手順などのスクリーンショット集
前提: 私がスマートウォッチに求めるもの
私がスマートウォッチに求めるのは、下記順位で重要だと考えています。
- 通知機能と接続の安定性
- 見た目・外観、UI/UXを愛せるか
- 時計、日時、その他情報表示
- 健康トラッキング
- ウォッチからスマートフォンを探す機能
- 電池の持ち
- アプリの種類
以下では、各要素ごとに、Pebble、Apple Watch、fitbit Sense 1、Google Pixel Watchを比較してみようと思います。
※fitbit Senseは、1です。fitbit Sense2ではありません。
各要素ごとにGoogle Pixel Watchのファーストインプレッション
1. 通知機能と接続の安定性
まず「通知機能」です。スマートフォンに来た通知をもれなく手首に通知してほしいです。
また、後述のように、fitbit Senseは、よく接続が切れたりしていて、通知が来ないことがよくありました。
そのため、スマートフォンやコンパニオンアプリとの接続の安定性も重要だと考えています。
この点で良いもの: Apple Watch, Pebble
この点において、現在完璧といえるのは、Apple Watch、次点でPebbleです。
ただし、Apple Watchは、iOSでしか使えず、Androidで使えないため、Andoid前提なら、Pebbleが一番でした。
まぁ、Pebbleは、デフォルトでは日本語表示が出来なかったり、フォント導入しなければいけなかったりそこら辺の手順が必要だったという点は差し引いて考える必要があるかもしれません。
この点でダメなもの: fitbit Sense
fitbit Senseは、この点は全く期待ハズレで、気づいたらスマートフォンとの接続が切れていたりしました。
つながっていても、5分後くらいに通知が来たり、「なぜ今来る?」みたいなタイミングで来たり、正直ダメダメでした。
コンパニオンアプリもアップデートしたらつながらなくなる、などの自体もまぁまぁ発生し、fitbit Senseはお蔵入りしています。
Google Pixel Watchは、良さそう。ただ、fitbit連携は…
まだちょっとしか使っていないですが、非常に良い感じに通知してくれますし、接続も安定しています。
これなら使い続けられそうかなという感じがしています。
※この点は、Wear OSなら当然なのかもしれません。Wear OSデバイスはどうも琴線に響くものがなく避けていたのですが、違うものも試してみようかと思っています。
一方、Google Pixel Watchは、健康トラッキングについては、fitbitアプリと連動します。この点不安だったのですが、見事に3日目に同期できなくなりました。
ウォーキングしようと、Pixel Watchから、エクササイズのウォーキングを選んだら、「fitbitアプリでログインしてください」と表示されました。
スマートフォンのfitbitアプリで、見るとPixel Watchとの接続が無いことになっていました(Android上は、Bluetoothで接続されています。)。再接続しようと画面の指示に従うと、永遠に接続できない状態です。何度試してもダメで、Watchとスマホの再起動で直りました。ここまでで1.5kmくらいはすでに歩いており、1.5km分の記録は出来なかったわけです。
fitbit Senseのころから良く起きてましたが、いい加減にして欲しいです。ただ、長年直らないので、fitbitには直せないのかもしれません。Googleは可及的速やかにこの部分を直して欲しいです。(直らないなら、使用し続けることは出来なそうです。PebbleやApple Watchで当たり前に出来ることなので、余計ストレスです。)
2. 見た目・外観、UI/UXを愛せるか。バンドの種類。
やはり身につけるものなので、見ていてテンションが上がる、ないし下がらないものが良いなと思っています。
Pebbleは、今でも最高
Pebbleは、おもちゃのような外観が愛らしい感じでした。ソフトウェアのUI/UXも、ドット絵風で可愛く、わかりやすくシンプルで、ちゃんと意図通り動いてくれました。
バンド取付部の仕様は、一般的な時計のバンドと互換性があり、横幅さえ合えば普通の腕時計のバンドが利用できます。さり気なく種類の豊富さはトップといえなくもありません。
Apple Watchは、Appleらしい美しさを持つ
Apple Watchは高い質感のスマートウォッチです。アルミ、ステンレス、スチールなどの素材も選択でき、美しい仕上がりです。
バンド取付部の仕様は独自仕様ですが、シェアNo.1ということもあり、バンドの種類も豊富で、公式のバンドも美しいものばかりです。
fitbit Senseは、中途半端感
fitbit Senseは、上質さでは、Apple Watchに負け、可愛さでは、Pebbleには歯が立ちません。
良く言えば普通、悪く言えば、中途半端という感じです。バンド取付部の仕様は独自仕様で、種類が豊富とは言えません。とはいえ、ミラネーゼループっぽいものは存在するので、個人的にはそれで満足でした。
Google Pixel Watchは、シンプルで時計っぽくて良い
Google Pixel Watchは、丸型で、竜頭があり、これは時計だというわかりやすさから、よりシンプルに見えます。しかし、シンプルでありながら仕上がりがキレイで、愛らしさと上品さの両方があるように思えます。
イメージ映像を見て、私は非常に好感をもっていましたし、実物を見ても良い感じでした。
丸型ディスプレイは、スマートウォッチのインターフェースとしては、やはり向いていない点というか、四角の方がより機能性が高いとは思います。でも、丸型かわいい、ということもあって、発展させていってほしいなぁと思っています。
バンド取付部の仕様は、独自仕様で、まだ出たばかりということもあって対応バンドが多くありません。公式のバンドのうち、金属のバンドは、Watch本体と同時発売ではなく、来春発売となっています。しかも値段が非常に高く、手軽ではありません。
非公式のバンドがいくつかすでに出てきました。もっともっと出てきたら良いなと思っています。
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3. 時計、日時、その他情報表示
個人的な要望なのですが、なるべく時計はデジタル表示(数値表示)で見たく、アナログとデジタル両方ならなお良いです。
その他、日時や曜日、さらに追加で、その日の天気や降水確率、心拍数や歩数などの健康表示が見れたら嬉しいです。
Pebbleは、心拍数以外、良い感じ
この点、Pebbleは、ウォッチフェイスに寄る、という感じです。
Pebbleの場合、設定画面も含めたパッケージとしてウォッチフェイスが提供されています。Apple WatchやGoogle Pixel Watchなどのように、ウォッチフェイスによって時計表示とは別に表示領域が何個かあって、その表示領域に何を表示するのかは自由、といった形ではありません。
また、私が使っていたウォッチフェイスは、時間、日付、曜日に加えて、天気、歩数、電池残量の表示が常時表示(常時点灯)で可能でした。
とはいえ、Pebbleの場合、Pebble2+HRモデルでなければ、心拍数データの取得と表示はできません。この点の健康トラッキングは、これから発展させていく、というところでプロダクトが終わってしまったため、Pebbleにこの点を求めるのはなかなか厳しいです。
Pebbleは、ウォッチフェイス市場が公開されており、今はRebbleに引き継がれています。マリオやパックマンなどの著作権的にグレーなウォッチフェイスもあったりして、選ぶのが一番楽しかったかなと思います。
Apple Watchは、ウォッチフェイスは限定されるが、表示項目は一番充実
Apple Watchは、ウォッチフェイスにより、時計や日時とは別に、自由に設定出来る領域の数と表示の仕方が異なります。その領域に対して、一つ一つ表示したいものを割と自由に選ぶことができます。
最近の世代のApple Watchであれば、結構な数の表示領域があるウォッチフェイスが利用可能です。時間、日付、曜日以外に、天気、心拍数、運動量(Apple Watch独自の3つのリング)、電池残量など、必要十分な項目の表示が可能です。
Apple Watchは、さすがにシェアNo.1というだけあって、さまざまな表示が可能です。私が持っているスマートウォッチの中で「(高い精度の)降水確率」を常時表示(常時点灯)できるのは、Apple Watchだけです。(Google Pixel Watchにももしかしたらそういうアプリがあるのかもしれないですが、まだ見つけられてません。)
ウォッチフェイスのマーケットが開放されておらず、Appleが提供しているウォッチフェイスしかないため、数は多くありませんが、それなりに種類がありますし、表示したい内容は十分に選択できる形です。
なお、Series5以降は、常時表示(常時点灯)が可能となっています。
表示自体と表示項目は優秀ですが、ウォッチフェイス市場が開放されておらず、Appleが提供するウォッチフェイスのみとなりますので、探す楽しみはあまりないところが残念です。
fitbit Senseは、微妙
fitbitは、Pebbleを買収し、PebbleのWeb IDEなどのSDK資産を引き継いでいます。fitbitのマーケットで様々なウォッチフェイスが販売されており、数も豊富です。この点、探す楽しみはあるのですが、めぼしいものはだいたい全部有料です。
表示する内容の設定画面もウォッチフェイス次第で、そこらへんもPebbleと同様です。
しかし、fitbit Senseは、Pebbleよりもずっと良いハードウェアのはずなのですが、ウォッチフェイスの切り替えは重いし、ウォッチフェイスの設定画面がちゃんと開いたり、開かなかったりするし、設定画面も重かったりと正直UI/UXとして優れているとは思えませんでした。
同時に表示できる項目はウォッチフェイスによっては十分ですが、十分でないものも多いです。それらを取捨選択して選ぶことでなんとかいろいろな表示を行うことが可能です。
なお、fitbitの端末は、端末により常時表示(常時点灯)は不可となります。Senseは常時表示(常時点灯)が可能です。
Google Pixel Watchはいい感じ、かつこれから
Google Pixel Watchは、ウォッチフェイス市場が開放されており、Google Playからさまざまなウォッチフェイスがダウンロード可能です。Pixel Watchは、丸形ディスプレイですが、その他のWear OS端末でも丸形ディスプレイの物が多数あり、ウォッチフェイスも丸形のものが結構あります。探す楽しみがあり、まだまだ全然私も探しきれてないです。
Apple Watchのウォッチフェイスと同じく、ウォッチフェイス毎に表示できる時計以外の項目の表示領域の数が異なり、表示領域の数に応じて表示できる項目を設定していくことなります。(そうではない独自の設定画面のものもあります。)
まだそんなにウォッチフェイスを見た訳ではないのですが、とにかくたくさんのものがあります。十分な情報を表示するという点だけでみれば、一応満たせます。とはいえ、自分が気に入ったものはあまり多くはありません。もう少し探したいと思います。(今のところ、デフォルトで入っていた「コンセントリック」が気に入っています。自由に設定出来る表示領域は3つしかないのですが…)
一つのアプリで数百、数千のウォッチフェイスを選べるようなアプリもあるので、探せば普通に気にいるものがありそうです。
Facer ウォッチフェイス
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ウォッチフェイスの豊富さや、切り替え速度、設定画面のUI/UXなどfitbitよりもだいぶ優秀だと思います。そこらへんの部分は、Apple Watchにもひけをとらない感じです。
4. 健康トラッキング
主に、歩数などの運動量や睡眠時間や睡眠の質などのトラッキングが出来てほしいところです。
Pebbleは、歩数と睡眠計測。古いので仕方ない
上述もしましたが、Pebbleは健康トラッキングに力をこれからいれるぞ!というところで開発終了となりました。Pebble2+HRモデルで心拍数計測が出来ますが、それ以外のモデルでは、心拍数計測は出来ず、歩数計測と睡眠計測が可能です。
当時は非常に便利でしたが、今になって、Apple Watchやfitbit(Google)と比べてしまうと、隔世の感があり、どうしても見劣りします。
Apple Watchはさすがの機能豊富さ。これからも進化する。
ずっと健康トラッキングに対して取り組んでいるデバイスですので、fitibtと並んでさまざまな計測が可能です。
また、不整脈の検出や、転倒検出など、今のところ一番頼りになりそうなデバイス感があります。
心拍の履歴や睡眠トラッキングなどアプリケーションが多数存在し、非常に便利です。
fitbit Sense: fitbitは、健康トラッカーが本業
fitbitはもともと健康トラッカーメーカーであり、むしろこちらが本業です。そのためか、さすがにさまざまな計測が可能です。歩数、心拍、血中酸素、睡眠などに加え、端末などによっては、皮膚温などの計測も可能です。(fitbit Senseも皮膚温計測が可能です。ただ、何か意味を感じたことは正直ありませんでした。)
アプリによって、水分量、体重推移、ストレス値などさまざまな値が管理可能です。私もよくわかってないままなんとなくで利用していたりします。
ただ、一部の計測値は、fitbit premiumという有料のサブスクリプションに契約しないと表示されないという点がApple Watchと比較したときに大きな不満となる点です。
Googleのfitbit買収によって、無料化される(もしくは一部無料化される)と踏んでいたのですが、特に変わらず今も有料となっており、Premiumで解放される機能も含めればApple Watchよりも多くの観点での計測結果閲覧が可能ではあるものの、Premiumが無いなら、Apple Watchで良い感があります。
ECG(心電図測定)も機能としてはあるのですが、国内では利用できません。
Google Pixel Watchは、fitbitを買収して健康トラッカーはfitbit同等
健康管理については、fitbitアプリと連携する形になります。したがって、Google Pixel Watchの健康管理については、基本的にfitbitと同じ感想になります。
一部、fitbitよりも劣っており、「エクササイズの自動認識」機能がありません。fitbit Senseを身につけて、普通に生活しているだけで、運動量が多いときを自動でエクササイズと認識され、その際の記録が勝手に作られていきます。結構長い坂道を上ったときとか、長い距離を長距離歩いたときとか、自動で記録されていて、見返すと面白いですが、この機能はPixel Watchは出来ません。手動でウォッチやスマートフォンから、これからエクササイズの何々を始めるという操作をしなければなりません。
ただし、早歩きなど一部の運動を終えた後に自動的にワークアウトを検出した場合は、運動の記録がFitbitアプリ内に保存されるようです。(情報元: Pixel Watchはワークアウトの自動開始・停止に非対応。早歩きなど一部の自動認識は可能)
「高 / 低心拍数通知」や「不規則な心拍リズムの通知」機能もありません。ここらへんは、fitbit SenseやApple Watchにくらべて見劣りするところです。
また、「水泳のストローク数記録」も出来ないようです。(私は利用したことがないのでちょっとここらへんは分からないです。)
ECG(心電図測定)も機能としてはあるのですが、国内では利用できません。
転倒検出機能は、2023年にアップデートで対応予定とのことです。
5. ウォッチからスマートフォンを探す機能: 全機種OK
私は、わりと良く使う機能で、「あれ、スマホどこいったかな?」という時にウォッチから操作して、スマートフォンに音を出させる機能です。
この機能は、私が使ったどのスマートフォンにもありました。今回比較しているPebble、Apple Watch、fitbit Sense、Google Pixel Watchすべてにあります。
使い勝手的にもそんなには変わらないかなと思います。
6. 電池の持ち
電池の持ちはもっと重要だろうという人がいっぱいいると思うのですが、私自身は、Apple Watchで慣れてしまったこともあり、1日持てば良いかなと思っています。
Pebble:3日~1週間くらい
Pebbleは、当初から電子ペーパーディスプレイで、常時表示(常時点灯)のモデルしか無いにもかかわらず、利用法やウォッチフェイスにもよりますが、1週間くらい電池がもっていたかなと思います。
割とヘビーに使っても、3日に1回くらいの充電ですんでいたと記憶しています。とても便利でした。
Apple Watch:1日~1日強くらい
基本的には最新モデルでも、毎日充電が必要になります。私は、Series3とSeries5の2台持ちで、眠るときはSeries3、日中はSeries5を利用し、交互に充電していました。この体制であれば、家に帰れない日を除いて、電池切れを意識する必要はありませんでした。
また、非公式の充電器がたくさん売ってますし、充電スタンドもたくさんあり、給電体制の構築が楽なのも特徴です。
電池が無いときは、Suicaが使えなくなったりします。改札を通って、出るまでの間に電池が切れると大変なので、Suicaを使おうとするなら、いざというときの給電体制は必須になるのかなと思います。(私は、モバイルバッテリーと非公式の無接点充電池を持ち歩いていました。スマートフォン用のバッテリと兼用です。)
fitbit Sense:1日強~2日くらい
常時表示(常時点灯)をすると、2日は持たないため、Apple Watchとほぼ同じ扱いになります。しかし、私は、fitbit端末を2つ持っていなかったので、fitbit Senseの時には、お風呂に入っている間に充電するようにしていました。
この運用で1年半くらい利用していました。24時間はほぼ間違いなく持つので、これでそんなにストレスはありませんでした。
Google Pixel Watch: 1日弱?
fitbit Senseと2台持ちで、寝るときはfitbit Sense、日中は、Google Pixel Watchで利用しよう、と思っていたのですが、肝心のfitbitアプリが2台同時使用が想定されていませんでした…。
毎回毎回、初回セットアップで切り返るしか無いようです…。Apple Watchは、当然のように腕から付け替えれば接続が切り替わっていましたので、fitbitも当然できると思っていたのですが、全然ダメでした。
そんなわけで、1台でどうにか運用しようと試行錯誤しています。しかし、どうも私の利用法では、24時間持たないですね。おやすみ時間モードにせずに夜寝る前に身につけて、朝起きたら、65%になってました。14時くらいには20%になりバッテリーセーバー起動の問い合わせになりました。お風呂の時間まではとても持たないです。
夜寝るときには、おやすみ時間モードにする必要がありそうです。おやすみ時間モードを自動でONにする機能が無いのはびっくりです。アップデートでぜひつけて欲しいところです。寝る前に早めにONにしようと思っています。
試しにおやすみ時間モードをONにして、夜寝て起きたら、85%残っていました。15時半で41%でしたので、お風呂に入るまでは持ちそうです。おやすみ時間モードをONにするのは必須ですね。常時表示(常時点灯)をONにしなければ、もっと持ちそうです。
なお、QiやApple Watchの充電器で、一見充電できているように見えるのですが、充電できていないようです。出来ないだけでなく、紛らわしいというタチの悪さです。
- 訂正:Pixel WatchはQi非対応。充電できるのは純正ケーブルのみ、公式ストアで在庫なし
- Google Pixel Watch、同梱の充電器以外では充電できず〜Qiにも非対応 – iPhone Mania
4G対応のセルラーモデルは、常時点灯ONなら、24時間は持たないんじゃないでしょうか?
7. アプリの種類
スマートウォッチには、いろいろなアプリを入れて様々な機能を使うことが出来るのも便利です。とはいえ、画面が小さく、操作するためにウォッチをつけている腕を上げ続けなければいけないというインターフェースであるため、割と短い時間でパッと使えるアプリが便利です。
Pebbleの時にはいろいろ入れて遊びまくっていた記憶があるのですが、最近は、結局そんなに使わないことが分かっているため、そんなにいろいろ試しているわけではないのですが、時たまいろいろ試しています。
私が一番使うのは、タイマー機能です。米を土鍋で炊いているのですが、その時のタイマー代わりに良く使います。ただ、タイマー機能は、SiriやGoogleアシスタントなどが搭載されていれば、声だけで設定が可能で非常に便利で、特段アプリは不要だったりします。
あとは、電卓、睡眠トラッキング系のアプリ、todo系、ボイスレコーダーなどが便利です。また、Apple Watchであれば、Microsoft Authenticatorなどの2 Factor Auth(2要素認証)のアプリなどもあり、認証要請がWatchに飛んできて、Watch上から認証を行うことが出来ます(たまに失敗するとiPhoneを開く必要があり、結局スマホを開く必要があるため、私はあまり利用してません)。ここらへんは、Apple Watchの方が進んでいる感があります。
その他の機能について比較
基本的には、スマートウォッチに求めるものとして、重視するのは、上記までのポイントになりますが、下記ポイントでも比較してみたいと思います。
- 決済系の機能(Suica、Felica)
- ミュージックプレーヤーコントローラー
- 自分でウォッチフェイスやアプリを開発できるか
- 対応OS
- 単独での通信(セルラー通信)が可能か
決済系の機能(Suica、Felica)
Pebble: 無し
ありません。
Apple Watch:Suica、iD、QuickPay、WAON、nanacoなど便利に利用できる
Suicaへの対応は、スマートウォッチとしては最も優れています。Suica定期券を使いたいなら唯一の選択肢かなと思います。iDやQuickPay、WAONやnanacoなどにも対応しており、私も2年くらい使っていましたが、非常に便利でした。スマートフォンを忘れても、Apple Watchがあれば、SuicaとiDでなんとかなるので、1度忘れた時に大変助かったのを覚えています。
ただ、電池が切れると使えないので、その点は注意が必要です。Suicaを利用して改札に入ってそこで切れると大変です。(現金かなにかで精算し、後日入場記録を消してもらう必要があります。参考: 改札を出る前に端末の電源が切れました。 | Suica Apple Pay よくあるご質問 )
fitbit Sense:中途半端なSuicaだけ
fitbit Payという機能があります。一応Suicaが使えるのですが、Suica定期券には対応していません。(Apple Watch以外のSuicaは、だいたいこういう感じです。)
Google Payに登録したクレジットカードからチャージして利用する事になります。オートチャージには対応していません。
なお、iOSとの接続でも、Google Payのクレジットカードが必要です。
以前は、ソニー銀行からのチャージしか出来なかったと記憶しているので、それよりは大分マシです。その他、完璧なSuicaではないので、利用には注意が必要です。
なお、その他のFelicaなペイには対応していません。iDやQuickPay、WAONやnanacoなどは一切対応していません。
Google Pixel Watch:fitbitと同じ。これからに期待。
今のところ、fitbit Senseとほぼ同じです。Google公式のため、これから出来ることは増えると期待しています。
詳しい記事が、すまほん!さんから出ています: Pixel Watchの決済、躓いた場合の解決方法 – すまほん!!
ミュージックプレーヤーコントローラー
スマートフォン上での音楽、動画再生をコントロールできる機能の事です。ウォッチ自体に音楽を入れて再生できるか否かについては、私はあまり重視していません。
Pebble: 普通に便利に使える
接続しているスマートフォンで、音楽や動画再生すると、Pebble側でも認識し、停止や再生、ボリュームコントロールなどが出来ました。
Apple Watch: 普通に便利に使える
pebbleと同様、手元で便利にコントロール出来ます。
fitbit Sense: 中途半端
対応アプリでないと出来なかったです。Pebbleが当たり前に出来たことがなぜ出来ないのか理解に苦しみました。
Google Pixel Watch: 普通に便利に使える
pebbleやApple Watchと同様に手元で便利にコントロール出来ました。
自分でウォッチフェイスやアプリを開発できるか
Pebble: 今でも可能
Pebbleの開発停止までは、クラウドIDE(ブラウザで操作できるIDE)上にて開発やPebbleへのデプロイも可能だったと記憶しています。
今現在は、Pebble運営サーバーがfitbit管理になり、利用できなくなっていますが、Rebbleがドキュメントを提供しており、SDKも提供されています。ローカルでビルドして、手元のPebbleへのロードや、Rebbleのマーケットへの公開が可能です。
Apple Watch: 不可
ウォッチフェイス自体は、開発は不可能です。ウォッチフェイスの表示領域に設定・表示されるコンプリケーションとしての機能開発であれば可能です。
アプリとしてウォッチフェイスっぽいアプリを作成し常時起動しておくなどの変則的なことは可能ですが、電池持ち的にも実用的ではないと思います。
fitbit Sense: クラウドIDEが利用可能で便利
fitbitは、Pebbleの資産を引き継ぎ、ブラウザ上で開発が出来るクラウドIDE、fitbit Studioが提供されています。
私も自分用のウォッチフェイス(PebbleにあったMarioなやつを作りました。公開はしていません。)を開発してみましたが、ブラウザで完結して手元のSenseまでデプロイできるのは、開発体験として面白く、言語はJavaScript, CSSなどWebベースになっており、非常に容易です。
ただ、Always on Display(常時表示/常時点灯)用のAPIが、私が開発したときには一般開放されておらず、一部の開発者にしか提供されていません。2022年9月時点でまだ開放されてなさそうです(AlwaysOn Display – Fitbit Community)。2019年にSDK4.1がリリースされてからずっとこうで、しかも申請と認証を経なければ行けないのですが、基準などは示されておらず、どういうふうに申請するのか、どういう基準で認証されるのかは未だに謎です。
ローカルで試すのは自由で、マーケットへの公開は認証が必要、なら意味がわかるのですが、ローカルでの利用も制限されていて、意味がわかりません。こういう状態がもう数年続いています。
Google Pixel Watch: 開発可能
ウォッチフェイスを作成する | Android デベロッパー | Android Developers という公式ドキュメントがあり、非常に開発体制は充実していそうです。
Android Studioで、Javaもしくはkotlinにて開発が可能です。(なんか、サンプルはKotlinしか見当たらなかったですが…)
Pixel Watchが出たこともあって、Google Playでの市場性も高まっていくのではないかと思います。ウォッチフェイスを開発してチャリンチャリン稼ぐぜ、みたいなことももしかしたら可能かもしれません。通常のアプリよりも、国際化しやすい気もしやすし、ビジネスとしても面白いかもしれません。
対応OS
Pebble: iOSとAndroid
一応、未だにiOSとAndroidの両方で利用可能です。
手順などは、以下の記事を参考にしていただければと思います。
2020年11月現在、Pebbleを利用し始めるための手順のまとめ | pebbleらぶる
前回の投稿でも述べたとおり、すでに「Pebble」は、fitbitに買収され、新規の製造もおこなわれていませんし、連携するサーバー側サービスも公式のものは停止してしまっています。更新を再開します。まずはpebbleの2020年11月現在の状
Apple Watch: iOSだけ
iOSだけになります。将来的にAndroidに対応するかといえば、難しいように思います。
fitbit Sense: iOSとAndroid
iOSとAndroidの両方で利用可能です。
(私は、iOSで利用したことがないため、使用感などは不明です。)
Google Pixel Watch: Androidだけ
Apple Watchに対抗しているのか、Google Pixel Watchは、Androidのみ対応となっています。
単独での通信(セルラー通信)が可能か
Pebble: 不可
不可です。
Apple Watch: 可能
楽天モバイルを含めた4キャリアでセルラー契約が可能です。
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Apple Watch Series 7(楽天モバイル)製品紹介。楽天モバイル(Apple Watch)の購入はこちら。価格・スペック・特長ほか|アップル ウォッチ シリーズ セブン(Apple)
fitbit Sense: 不可
不可です。
Google Pixel Watch
auとソフトバングが、セルラー契約が可能です。(ドコモと楽天モバイルは現在対応していません。)
どうやって使っていこうか
数日使った感じ、通知は良い感じです。また、fitbitでの健康トラッキングも、接続性が不安ですが、一応良い感じです(現在は、fitbit Premiumの6ヶ月無料期間中なので良い感じですが、6ヶ月過ぎたときどうしようかなという感じです。)。さらに、ウォッチフェイスも、非常に豊富で、自分で開発も出来るので、いろいろと楽しめそうです。
fitbit Senseとの2台体制は、fitbitアプリが複数台接続出来ないというびっくり仕様のため頓挫していますが、Pixel Watch1台体制でしばらく頑張りたいと思います。
ウォッチフェイスやアプリなど、なにか記事にできれば記事にしていきたいとも思っています。
全体的な印象と「買い」かどうか
デザイン、通知の安定性、ウォッチフェイスやアプリの豊富さ、端末操作のサクサクさなどは非常に好印象です。Android用のスマートウォッチとして真っ当であると思っています。
一方で、電池もちの悪さとQiなどに非対応な点、Suica対応やFelica対応が中途半端な点、fitbit連携の不安定さとfitbit Premiumが有料サブスクリプションである点など、Apple Watchと比べると見劣りします。
Androidで利用できるスマートウォッチは、Google Pixel Watchが出る前から、本サイトのテーマでもある Pebble や、fitbit Sense/Versa、 Galaxy Watch、 Huawai Watch、 Garmin、 Fossil、 Amazfit、Xiaomi、OPPOなど、多種多様なスマートウォッチが存在します。
総合力で見てもトップとはいえず、なにかに特化しているというわけでもないのが、Google Pixel Watchなので、「買い」とは言えないというのが現実です。デザインが気に入ったとか、Google公式で安心とか、fitbitのハードウェア以外でfitbitの健康管理を使いたいとか、将来性に期待するなどの理由がある人なら、「買い」かなとは思いますが、それ以外なら特段買う理由が見当たらないです。
私としては、Wear OSに初めて触れるということもあり、おもちゃとして非常に面白いなーと思って楽しんでいます。
Google グーグル Pixel Watch Polished Silver ステンレス ケース / Charcoal アクティブ バンド(Wifi)GA03305-TW
著者/メーカー(ブランド): Google(グーグル)
参考リンク
- Google Pixel Watch
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