Pebble発祥〜2016年の事業売却まで
Pebble OG / 初代Pebble
Pebbleの歴史は、2012年、クラウドファンディングサイト kickstarter から始まりました。

まだ、Apple WatchもPixel Watchもなかった時代、e-paperディスプレイを搭載し、長寿命・視認性が高く、iOSにもAndroidにも対応し、ウォッチフェイスもアプリも開発・公開のマーケットがあるという仕様で、みんなが「これだ!」となったスマートウォッチでした。
この kickstarter キャンペーンは、わずか2時間で目標額の10万ドルを集め、最終的に1026万ドルを集めました。これは、当時のkickstarterにおいて、過去最大の資金を集めたことになります。
このときに投資のリターンとして提供されたのが、初代Pebble、Pebble OG(Original Gangster)となります。
Pebble Steel
kickstarter プロジェクトとしては大成功だったわけですが、プラスティックな外観からスーツとはちょっと合わない外観でした。その点を改善した金属ボディで革バンド(オプションで金属バンド)なPebbleとして普通に発売されました。 中身は、Pebble OGと同じですが、少しバッテリが大きく、表がフラットなので視認性も高いです。
Pebble Time / Pebble Time Steel
より進化したPebbleは、再び kickstarter で発表されました。

Pebble OG / Pebble Steel の成功を受けて、次のモデルとしてより進化したPebbleが求められました。
2015年2月に新たに Pebble Timeシリーズが kickstarterでキャンペーン開始となりました。kickstarterキャンペーンとしては、わずか17分で50万ドル、総額2033万ドルを集めました。
Pebble Time
カラー対応のe-paperディスプレイを搭載し、上下ボタンでスケジュールの前後を確認できるというタイムライン機能が搭載されました。
Pebble Time Steel
Pebble Time の金属モデルです。Pebble Steelと同じく、革バンドと金属バンドが用意されていました。
ただ、ベゼルがかなり大きいことが不満として挙げられていました。当時の技術でば仕方がなかったのだと思います。
いろいろなカラーモデルも出ていました。
| Apple Watch Edition | pebble time steel gold |
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事業売却直前のモデル
Pebble Timeシリーズの成功とApple Watchの誕生
Pebble Timeシリーズは、kickstarterキャンペーンとしては、異例の成功を収めました。2015年2月に開始し、2015年9月には発送を終え、2015年12月には、睡眠・歩数計測のPebble Healthを実装するアップデートを行うなど、Pebble Watchは発展の一途をたどっていました。
しかし、その同じ年の2015年4月には、Apple Watch が 発売されました。バッテリ寿命こそ毎日充電しなければいけないものの、優れたデザイン、美しいディスプレイ、心拍数センサーが活用されたヘルスケア機能、Appleというブランド・流通販売経路戦略なども相まって、Pebbleよりも圧倒的な販売数と利益を叩き出しました。
Apple Watchの登場によって、スマートウォッチは、「ガジェット」というよりも、「ファッションアイテム」や「健康管理デバイス」のように定義が変わったように思います。
デザイン性に優れた Pebble Time Round の登場
2025年10月に、丸形ディスプレイを搭載した Pebble Time Round が発表され、11月には出荷を開始しました。 Pebble Timeシリーズと同様の特徴(カラーディスプレイ、タイムラインUI、自由なウォッチフェイスとアプリ)を持ち、デザイン性に優れたPebble Watchとして人気になりました。
上述のように、Apple Watchの登場によって、よりデザイン性が問われるようになっている中で、Pebbleなりの答えなのかなと思えました。
Pebble Timeシリーズほどは電池が持たないモデルでしたが、それでも、Apple Watchよりは全然持つことから許容されたように思います。
Pebble Time シリーズの次の Pebble
2015年は、Pebble Timeシリーズの始動・成功と、Apple Watchの始動。そして、Pebble Time Roundの成功と、Apple Watchがでても、まだまだPebbleは独自の価値を持ち、Apple Watchにも対抗していくんだ感がありました。
そんな中で、2016年5月に 新たに次のPebbleを kickstarter プロジェクトが発表されました。

より大きいディスプレイと心拍数モニター、優れたデザインを兼ね備えた正当進化のPebble 2 / Pebble Time 2 シリーズの発表でした。
従来のPebbleユーザーが待ち望んでいたPebbleではありましたが、想定よりも売上が振るわなかったようです。
Pebble 2は製造・出荷されましたが、Pebble Time 2、Pebble Time Round 2は、出荷はされず、返金となりました。Pebble社は、fitbitに買収され、Pebbleは事業の終了を宣言しました。

唐突で、びっくりしたのを覚えています。かなりの喪失感でした。
Pebble 2 +SR / +HR

初代Pebbleの進化版となります。心拍センサーが無いモデル(+SR)と、心拍センサーがあるモデル(+HR / Heart Rate)があります。
Pebble Time 2(未出荷)

Pebble Time の進化版となります。ディスプレイが大型化し、ベゼルが狭くなっています。心拍数モニターが搭載されています。
こちらは、出荷されませんでした。多くのPebbleユーザーが望んだものだと思われ、ネット上の様々なページで、阿鼻叫喚だったように思います。
Pebble Time Round 2(未出荷)

Pebble Time Round の進化版となります。Pebble Time Roundの最も大きな欠点であるベゼルの太さが細くなることが想定されました。素材とデザイン以外のスペックはちゃんと公表されてなかったような…
こちらも、出荷されませんでした。
Pebble Core(未出荷)

Pebble Coreは、時計ではありません。Android5.0を搭載し、GPS、3G通信、Bluetooth、イヤホン・マイク、物理ボタンなどを搭載し、ボタン押下でどういう動作をさせるかをプログラマブルなデバイスでした。
小型のオフライン音楽プレーヤーにもなるし、今で言うAirTagのようにもできるし、かつてamazonが販売していたダッシュボタンにもできましたし、電池が持つかは不明ですが、音楽ストリーミングサービスプレーヤーにもできましたし、スピーカーとつないでネットラジオプレイヤーにもできました。プログラマブルなので何でもできそうなところが面白そうなデバイスですが、出荷はされませんでした。
2017年〜2024年
Pebbleを買収したfitbitが、Pebble App Storeの維持をしばらく行い、その後それが停止する際に、Rebble(れぶる)コミュニティによるPebble資産の維持が行われたり、Pebbleを買収したfitbitがGoogleに買収されたり、コンパニオンアプリのiOS/Androidが公式には配布されなくなったり、いろいろありました。
管理には、Apple WatchもPixel Watchも試しましたが、ず〜っと、「結局、Pebbleがいいんだよなぁ」「Pebble復活しないかなぁ」って思ってました。
Pebble創業者のEricは、この間に、Beeperを立ち上げたりしていて、管理人はブログをたまにみてました。

2025年以降の現行Pebble
あの時の衝撃とワクテカが忘れられません。
2025年1月27日に、上述のEricのブログで、Googleが保有していたPebble本体用のOSをオープンソースにすることを承諾してくれた旨と、Pebbleを復活させようと思うという旨を投稿しました。

上記の記事を読んでいただければわかっていただけると思うのですが、このときはまだ「まじで!?」の後に「…ほんとかなぁ?」がついていました。
期待して待っていたところ、2025年3月には、新しいPebble2つの発表がされました。

管理には、当時、結構忙しかったので、1月から3月で、ほとんど間をおいてないような感覚でした。そのため、「なにか発表のカウントダウンしてるけど、絶対Tシャツ売るとかだろ」と高をくくってたんですが、めっちゃ新しい時計が発表されて、「えっ!?」ってなったのを覚えています。
Pebbleとしての特徴(e-paperディスプレイ、物理ボタン、自由なウォッチフェイスとアプリ、バッテリの長寿命、防水、iOS/Android対応)はそのままに、時間が経って技術が進み、特にバッテリの長寿命性はオリジナルのPebbleよりもはるかに上回る(7日間 → 30日)という嬉しいおまけつきでした。
しかし、最新のスマートウォッチのような最新鋭のヘルス機能や、写真を表示できるような美しいディスプレイでもありません。また、あっとおどろく新機能もありません。Pebbleはそのままの形で、ちょっとだけ改善されて戻ってきたという形になります。
新しい会社は、拡大志向ではなくチーム規模を小さいまま保ち、Pebble事業(時計とその他ガジェット)を長く続けられるようにする方針です。そのため、Apple WatchやPixel Watchに対抗するような大掛かりな資本や研究が必要な機能は実装されないと想定されます。
Pebble 2 duo (Core 2 duo)

当初「Core 2 duo」という名称で発表されましたが、その後「Pebble」という商標を取り戻したことで、「Pebble 2 duo」という名前に変更されました。

Pebble 2 の do-over(やり直し)という意味で、「Pebble 2 duo」という名称になっています。 その名の通り、Pebble 2と酷似した外観で、それもそのはず、中国のどこかの倉庫に眠っていたPebble 2の部品をそのまま再利用していたりしているためです。
Pebble 2は、Pebbleの特徴はそのままに、モノクロのe-paperディスプレイを搭載し、オリジナルの初代Pebbleを継承したモデルとなります。Pebbleという事業をやりなおすはじめの狼煙としては最適だと考えたのかもしれません。
Pebble 2は、+HRモデル(心拍数センサー搭載)がありましたが、Pebble 2 duoは、心拍数搭載はしません。それ以外は、ほぼすべて、Pebble 2と同じようなデザイン・見た目となります。
Pebbe 2の部品を流用していることもあり、数量限定販売です。すでに売り切れており、再生産はよほどのことがないかぎりされないと思います。
Pebble Time 2* (Core Time 2)

最後のkickstarterで、発表されたものの出荷はされなかった「Pebble Time 2」のコンセプトをそのまま引き継いだモデルとなります。
カラーのe-paperディスプレイを搭載し、金属素材で、心拍数モニターを搭載しています。
新しいPebbleのフラグシップモデルと言えます。
2026年9月現在、下記の公式ストアで購入することができます。

Pebble Round 2

2026年1月に発表されたモデルです。開発としては、Pebble 2 duoとPebble Time 2と並行して進められていたようです。
最後のkickstarterで、発表されたものの出荷はされなかった「Pebble Time Round 2」のコンセプトをそのまま引き継いだモデルとなります。
円形の美しいデザインで、「Pebble Time Round」のようなベゼルがほぼなく、Roundモデルを望んでいたかたの理想形そのままだと思います。
薄型・軽量であること志向され、心拍数センサーは搭載されておらず、バッテリ寿命はフル充電から2週間程度とされています。
本記事を書いている2026年9月に出荷予定とされていますが、まだ私の手元には届いておらず、SNS上でも受け取った報告がないので、ひっそり遅れているかもしれません。
2026年9月現在、下記の公式ストアで購入することができます。

Pebble Index 01
2025年12月に新しく発表された指輪型デバイスで、時計ではありません。
物理ボタンがあり、人差し指に装着して利用します。物理ボタンを押している間、マイクで音声を録音でき、それが文字化されて保存することができます。文字化されて保存されるだけでなく、スマホアプリ上のLLM(ChatGPTみたいなもの)を介して様々な処理を行うこともできるデバイスです。
音声入力っで、ネット検索結果を返してくれたり、特定のリストにメモを追加したりします。これからのソフトウェア、MCPの充実、AIの進化でいくらでも化ける未来を感じさせてくれるデバイスです。
別途サブスクリプション契約は不要で、買い切り型のデバイスになります。
なお、数年間利用できるとされていますが、使い捨てとなります。バッテリの充電はできません。利用し終わったら送付してリサイクルできるようにするとされています。
管理には、指輪型デバイスである「RingConn」を持っているのですが、充電のことを気にしないといけないのが地味にストレス(スマホでちゃんと通知してくれない時がある)なので、充電なしで数年持ち、75ドル or 99ドルならまぁPebbleの持続のためにも良いかなと思っています。
2026年9月現在、下記の公式ストアで購入することができます。

これから
Pebbleのかんたんな経緯とラインナップをまとめました。
時計としてのPebbleは、おそらくPebble Round 2のあとはしばらく出ないんじゃないかと思っています。
Pebble Index 01 のような小型で新しくおもしろいデバイスがこれからも出てくることを個人的には期待しています。
仕様については
各アイテムの仕様については、以下のページをご確認ください。




